吉原炎上(80点)

2008年11月19日 20:09

吉原炎上吉原炎上
(2008/11/01)
名取裕子

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1987年、斉藤真一原作の「吉原炎上」「明治吉原細見記」を元に五社英雄監督が映画化。脚本・中島貞夫、目も覚めるような美しい美術に「女殺油地獄」「蔵」「利休」「化粧師」などの西岡善信を起用。名取裕子をはじめ全ての女優のオールヌード競演の作品でもあり放映するたびに高視聴率を記録している。明治末の春、18歳の久乃(名取裕子)は東京浅草の吉原遊郭<中梅楼>に6年の年季で入ってくる。最初はお職(一番上の遊女)の九重(二宮さよ子)のつき見習いとなる久乃。九重には宮田という学生の恋人がいた。久乃に娼妓営業鑑札が下りて<若汐>という名で初見世をすることとなるが、若汐は怖くなって裸足のまま店を逃げ出してしまう。そこで出会ったのが娼妓の自由廃業運動をしている救世軍の古島伸輔(根津甚八)。古島は若汐を助けようとするが、若汐は店の追っ手に捕まってしまう。店に戻ると九重が待っており、遊女の作法を教えてやると若汐に手練手管を教え込む(このレズシーンが評判となった)が反対に九重は若汐の魅力に負けてしまいそうになる。だが九重も年季が明けて店を去ってしまうのだった。夏、二番太夫だった吉里(藤真利子)がお職となるが、吉里は惚れていた男に捨てられてしまい、剃刀を振り回した挙句に自分の喉を掻ききって自殺してしまう。秋になり三番太夫だった小花(西川峰子)がお職となるが、後一年の残した年季につい無理をしてしまい喀血、そのまま病院送りになってしまうのだった。若汐とは仲良しだった菊川(かたせ梨乃)が品川に住み替えになってしまい寂しく思うのも束の間、若汐がお職となり名跡<紫>を襲名する。10月恒例の<仁和賀>に仲ノ町は賑わう。先代が亡くなり、古島財閥の当主となった古島信輔も駆けつけてきており、紫襲名を祝う<積夜具>も華美に中梅楼の前はそれを一目見ようとする客の列で賑わっていたが、突然、幽鬼のようになった小花が乱入してきて紫の夜具を切り裂く。冬になり紫は安女郎となってしまった菊川にバタリと出合う。菊川は一旦見請けされたものの返されてしまい落とされてしまっていた。そんな折、古島は紫に2000万円をポン!と出し「お前の好きなように使え!」と言う。紫は念願だった<花魁道中>をしようとするのだった。紫の花魁道中は吉原の有終の美を飾るようなそれはそれは美しいものであった。一度も抱いてはくれない古島に恋慕の情を抑えがたい紫は古島がお春(野村真美)の所に通っていると聞き会いに行こうとするのを菊川は止める。かねてから紫を身請けしたいと言っていた坪坂(小林稔侍)の元へ行く決心をした紫は吉原を出て行こうとする。迎えの人力車に乗ろうとする紫に火事の知らせが・・・・。お春が出した火が元で吉原は燃えお春も古島も焼け死んでしまう。紫は万感の思いで吉原を去るのであった。江戸時代から綿々と続いた吉原遊郭も又時代と共に消えてゆく。女の怖さ、情念がエロティックな美の中で乱舞する。


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