フランソワ・オゾン監督の映画であるが「スイミング・プール」や「8人の女たち」のようなひねりがなくゲイと言われている彼がなぜこんな映画を撮るのか私にはわからなかった。出演している2人の俳優もそう魅力的ではなく、どこかの誰かさんという感じで希薄だった。
マリオン(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)とジル(ステファン・フレイス)は離婚調停にお互い承諾して別れることに同意した。帰りにホテルに入ってSEXをするが痛ましい結果になってしまう。もう修復不可能だと悟った2人はそのまま別れてしまうのだった。映画はここから過去へ遡る。ジルとマリオン夫妻がジルの兄であるゲイのクリストフと彼の若い恋人マチューを自宅に招いて歓談しているときに、ジルは自分の不倫話をし始める。乱交パーティに2人で参加したときジルは妻の見ている前で複数の男女と交わったのだ。その話に深く傷つくマリオンだったが、ジルは気づかないのだった。そしてさらに過去の話へ映画は遡る。マリオンの出産(マリオンは月足らずで子供を出産。未熟児で生まれた子供とすぐに妻子の元へ来ない夫。ジルはどうしても妻に会いにいけないのだった。(この夫は何かが欠落しているとしか思えないのだが)そして時はさらに遡り、2人の結婚式へと。酔いつぶれた夫をベッドへ残して新妻は行きずりのアメリカ人と浮気をする。(もはや人間ではないのだ)ラストは2人の海での出会いを描く。夕日に染まる海へ2人で入っていくシーンが美しい。でも見ている観客はどうしても感情移入できない。自業自得だとしか思えない。そういえば安物のウェディングドレスが気になった。