- 2008/04/01 スイミング・プール(70点)
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フランソワ・オゾン監督は「8人の女たち」といい本作といい、実に女性というものがよくわかっている。彼自身がゲイだということも一助しているのだろうか?女性独特の嫌悪感とか嫉妬、のぞき趣味、共感していると見せかけて簡単に裏切るところ、また自分の都合のいいように脚色するところなどあますことなく描いていて恐れ入るのだ。
サラ・モートン(シャーロット・ランプリングは「愛の嵐」でナチの将校の愛人を演じてそのスレンダーな肢体を惜しげもなく見せていた女優である。年はとったが物憂い暗い瞳は当時のままだ。)は女流作家だが出版社の社長ジョンとも最近はご無沙汰でちっともかまってくれないし、家には老いた父がおり執筆も遅々として進まないのだった。電話でジョンをなじるとジョンはしばらく自分の別荘へ行けというのだ。ひょっとしたらジョンも後から来てくれるかも・・・という淡い期待もあってサラは別荘へ出かけるのだった。別荘にはマルセルという村の老人が管理をしておりサラを迎えてくれるのだった。高台の美しい屋敷に開放感を覚えたサラは村へ出てみる。唯一あるというレストランへ行くとそこには、若くてハンサムなウェイターのフランクがいて村を案内してあげますよとかいい、感触がいい。密かな楽しみを見つけたサラは上機嫌だった。これなら凄い小説が書けそうだとサラはすこぶる気分がいいのだったが、ジョンの娘だというジュリーが突然やってきて別荘にしばらく滞在するというのだった。何も聞いてないサラはジョンに電話をかけるもジョンはどこへ行ったのかわからず、行方知れずのジョンに怒りを覚えるのだった。ジュリーはマルセルに言いつけてプールの覆いを除かせて、はちきれそうな肢体にビキニを身に着けて我がもの顔でプールを占拠するのだった。食べ物や食器は散らかしっぱなし。夜毎村の男を引き込んでセックス三昧のジュリーに苛つくサラだった。夜の声がうるさいので耳栓にアイマスクをして眠るサラだったが、ジュリーがどこかの男に殴られた痕を見てサラは急にジュリーに興味を持ち出すのだった。そしてサラはジュリーの日記をこっそり読んだり、ジュリーに近づいて死んだという母親のことを聞くのだった。ジュリーの母親は作家志望で、その原稿があるという。
管理人マルセルの娘にあい母親が無残な事故で亡くなったことを聞いたり、ジュリーのお腹に手術跡のような傷を見つけたりとサラは様々に推理し観察するのだった。ある夜、レストランのウェイター、フランクを夜のプールへ誘い込んでいるジュリーを目撃してしまうサラ。ちょっとした諍いからフランクを殺害してしまうジュリー。サラはフランクの死体を埋めるのを手伝ってしまうのだった。
サラに日記を読まれていることを知ったジュリーはまたバイトに行くといって村を離れてしまう。サラは小説を書き終えてジョンに送るのだった。「あなたの奥さんの原稿をいただいたわ。」というサラにとまどうジョン。そしてジョンの元に娘のジュリアがやってくる。「パパ!」と言いながら。勿論あのジュリーではない。この話をどうとるかは観客次第であろう。佳作ではあるが、なかなかに面白い。
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