ガチ☆ボーイ(85点)

2008年09月17日 03:24

ガチ☆ボーイ【スタンダード・エディション】ガチ☆ボーイ【スタンダード・エディション】
(2008/09/17)
佐藤隆太サエコ

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コミカルでありながら<高次脳機能障害>を扱った本作は見終わった後に、温かな涙の流れるしみじみといい映画であった。主演の佐藤隆太も監督の小泉徳宏も同じ27歳!フレッシュな才能が終結した。北海道学院大学のプロレス部に五十嵐良一(佐藤隆太)が入部してきた。彼は昨年、一年生の時に司法試験の第一次に現役合格したという頭脳の持ち主だというのに、ポラロイドカメラを取り逐一手帳にメモっている。彼は3ヶ月前、自転車の転倒事故で頭を強打し、一日しか記憶が保てないという<高次脳機能障害>になってしまったのだ。事故以前のことはよく覚えているが、事故後の記憶は全くない。毎朝、天井の<日記を見ろ>という貼り紙から一日が始まる。「明日のボクへ」と書かれた数冊のノートには<玉子王子こと新沼さん(中谷竜)は酒に飲まれるたちで顔にラクガキをされている。朝岡麻子さん(サエコ)はマネージャーで色々、教えてくれる。OBの君島さん(宮川大輔)は実況担当でマスクも作っている。レッドタイフーンこと奥寺さん(向井理)はキャプテン。ボラギノール日野さん(西田征史)はレフリーで切れ痔。ドーナツクッションを携帯している。コケテッシュ谷さん(久保麻衣子)とデビルドクロさんこと大久保さん(小椋毅)は同棲をしている。・・・>という風にノートは増える一方だ。<カエル男爵、マリリン仮面>というリングネームをもらった五十嵐はうれしくてしょうがない。段取りを記憶できない五十嵐は商店街の余興でガチンコ試合をしてしまうが、それが大人気に!その様子を見ていた学生プロレス最強のシーラカンズが五十嵐の人気に目をつけるのだった。シーラカンズの金村(瀬川亮)と安藤(「みちのくプロレス」のフジタJrハヤト)に招待される北海道学院大学プロレス部員たち。シーラカンズは一緒に試合をしようと言うのだが、キャプテン奥寺は不安を隠せなかった。本作の原作は2003年劇団モダンスイマーズの「五十嵐伝〜五十嵐ハ燃エテイルカ〜」(作・蓬莱竜太)である。大人気の芝居が劇場版になって帰ってきた!!昨日の記憶が無いなんて生きている意味がない!死にたい!と一時は悩んだ五十嵐だったが、記憶はなくても体の痛みやアザが生きている証になってゆくのだった。五十嵐は生きていることを実感する。進歩のない自分に悩んだりする五十嵐に奥寺は「自分の記憶に残らなくても、みんなの記憶に刻んでやれ!」と励ます。ラストのタッグマッチも感動的だ。ヒール役に徹したシーラカンズやこっそりと観戦に来る父、恒雄(泉谷しげる)。障害を持つ兄を必死に見守る妹の茜(仲里依紗)など脇役もいい。スタントなしで過激な試合をやりとおした若い俳優たちのガンバリも爽やかだ。


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