- 2008/03/30 グロリア(80点)
![]() | グロリア (2004/08/04) ジーナ・ローランズ、ジョン・アダムス 他 商品詳細を見る |
私がジョン・カサベテスを最初に観たのは何だったんだろうと考えてみたのだが、「ローズマリーの赤ちゃん」か刑事コロンボシリーズの「黒のエチュード」だったか定かではない。とてもハンサムな男優だった。しかし彼の名を有名にしたものは監督・脚本をした「グロリア」であろう。彼の夫人ジーナ・ローランズの名も不動のものとしたこの名作は後の監督たちにオマージュ的作品を作らせた。リュック・ベンソンの「レオン」はカサベテスを敬愛して作られたといわれている。残念なことに彼は1989年に肝硬変で亡くなっているが(享年60歳)息子のニック・カサベテスが母ジーナ・ローランズを使って「ミルドレッド」を撮った。カサベテスは生前このアイデアは「子連れ狼」を観て想を得たと言っていた。後にシャロン・ストーンでリメイクされたが評価は低い。(シャロンが女としてセクシーすぎて駄目だったのだろう。このグロリアという女は若い頃はギャングの情婦だったが今は引退して十分におばちゃんでなくてはならないのだ。シャロンは現役を引退しているようには見えなかった。)
サウスブロンクスのアパート。グロリアはいつもの通りに女友達の部屋へ「コーヒーを飲ませて」と言いにいった。ところがその家では何か慌しいムードが。そのプエルトリコ人家族は夫がマフィアの会計係をしており、その金を着服した上に極秘銀行口座と極秘事項を記した手帳をFBIに渡そうとしていたのだった。それを察知したマフィアが一家を殺そうとしているのだった。その家の妻に一番下の6歳の男の子と手帳を預かってくれと頼まれるグロリア。子供は大嫌いだが、友人の頼みとあっては断ることも出来ずに少年を連れて自分の部屋に入ると、マフィアが一家を襲撃して皆殺しにしてしまう。様子を見に行きたがる少年に「悪い夢を見ているのよ。」といいグロリアは手早く支度をして少年と裏口から逃亡するのだった。交差点でマフィアの車に出会う。「なあ、グロリア。これはあんたには関係ないことなんだ。その少年と手帳を渡してくれればいいんだよ。悪いようにはしねえから。」グロリアと顔見知りの男はそう言うのだが、グロリアはその男を撃ち殺すのだった。子供を産んだことのないグロリアが、自分の意に反して子供を救ってしまうのだ。マフィアのボスの娼婦をやっていたグロリアは度胸も据わっているし銃の腕前もピカイチだ。まさに百戦錬磨、中年女の底力というかクールでかっこいい!!
やっと敵の目を逃れホテルに身を隠す二人。翌朝、少年フィルにお金を渡して靴の中に入れるようにいい。自分の昔の男に電話をして手帳を渡すという。3時間待って自分が帰って来なかったら、ホテルを出てピッツバーク駅へ行くようにいうのだった。「帰ってこなかったからって私が死んだとは限らないからね。」というグロリア。グロリアは手帳を持って昔の男の高級マンションへ行く。子供を殺す必要があるの?というグロリアにボスは見せしめだから仕方ないというのだった。居並ぶボス連中の中に入っていき堂々と渡り合うグロリアがメチャメチャかっこいいのだ。用心棒も一瞬で撃ち殺す。「それほどあの少年が大事なのか?」というボスに「一番私を満足させてくれた男なの。」と答えるグロリア。
一方、帰ってこないグロリアの言うとおりにピッツバーグ駅で待つも、グロリアがやってこない。少年フィルは墓地へいき「ママ、グロリアと天国で仲良くね。」というフィルの前をタクシーが停車する。中から黒髪の女性が出てくるのだった。
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