コナン・ドイルの事件簿VOL.1/ドクター・ベルの推理教室(60点)

2008年08月16日 06:55

コナン・ドイルの事件簿 VOL.1コナン・ドイルの事件簿 VOL.1
(2005/10/28)
イアン・リチャードソンロビン・レイン

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英国国営放送BBCで2000年〜2001年に放映されたTVシリーズ。推理物としては少々物足らないのだが、ホームズ・ファンならはずせないシリーズだろう。コナン・ドイルは歴史小説家になるのが夢だったが、父がアルコール依存症で貧困から抜けられず、家族の願いもあってエディンバラ大学医学部に入学した。そこで解剖学のラザフォード教授と外科医のジョセフ・ベル教授には多大な影響を受けた。特にベル教授は初見で相手の職業から性格までを言い当てる観察眼の持ち主だった。ドイルはベル教授の助手のアルバイトをしていた。卒業後、開業医になるが患者がいっこうに来ず、余った時間を短編小説の執筆に費やした。ボツが続いたがホームズのデヴュー作「緋色の研究」を書き上げたものの採用してくれる出版社が見つからず、やっとのことでウォード・ロック社に著作権なしの60万円で権利を売ったのだった。だがこのシリーズは人気を博す。1893年ストランドマガジンに「最後の事件」を発表。ドイルはホームズを滝つぼに落ちて死んだことにするのだが、ファンからの抗議が殺到した。ロンドン新聞にホームズ訃報の号外が出て紳士は帽子に喪章をつけてその死を悼んだという。当のドイルは南アフリカ<ボーア戦争>の野戦病院に従軍している。その記録が評価されて1902年爵位を得る。1906年にホームズの生前の事件として<パスカヴィル家の犬>を発表しファンを喜ばせたという。ドイルを探偵と間違う人も多く、同年インド人エダルジ氏が冤罪であるからドイルに調査して欲しいと依頼するのだった。ドイルは証拠品を集めて独自の視点で事件を検証し新聞に見解を発表した。真犯人も特定していた見解を元にロンドン警察が捜査してエダルジ氏の無罪が確定したという。その他オスカー・スレーター氏の無実も証明してみせた。ドイル自身も又ホームズのような推理名人だったようである。本作は医学生のドイル(ロビー・レイン)がベル教授(イアン・リチャードソン)に出会うところから始まる。死体を棒でたたいているベル教授はまさに「緋色の研究」ホームズ初登場シーンではないか!そしてドイルの懐中時計を見て所有者(ドイルの父)の詳細を言い当ててドイルが気分を害している場面などまるで「四つの署名」と同じである。この第一回は切り裂きジャック事件のような様相を見せており(ヴィクトリア朝の暗さ・梅毒・娼婦・遺体切断など)、とても陰惨である。ドイルの恋人エスペルスが殺される場面とかどこかで見たことのあるようなシーンのコラージュのような作品だ。それもそのはず、断頭台に立ったとき「俺は切り裂きジャックだ。」と言ったという<ランベスの毒殺魔>トマス・ニール・クリーム事件を扱っているからである。だがホームズのモデルになったというベル教授という人物が魅力的で見れるシリーズである。


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