マリア・カラス最後の恋(50点)

2008年07月22日 15:46


マリア・カラス死後30周年記念に撮られた映画。監督はジョルジュ・カピターニ。マリア・カラスという20世紀最大のディーバの一途な恋を描く。マリアは貧しいギリシア人移民としてニューヨークに育った。マリアの母は美しい姉ばかりを可愛がり、肥満児だったマリアには美声しかないと随分厳しく育てられたようだ。あるオーディションで100キロもあったマリアは審査員にこきおろされて泣きながら会場を出る。その後を追ってきたイタリア人実業家ティッタ・メネギーニが辛くとも受けるべきだと助言。審査員たちはマリアの才能に驚愕する。マリアに惚れ込んだメネギーニは30歳近くも年齢が離れていたが結婚をし、その財力をもってマリアをスターダムに押し上げる。まずメネギーニがマリアに課したことは30キロの減量だった。1959年運命の時がマリア(ルイーザ・ラニエリは美人女優だがマリア・カラスのようなカリスマ性には欠ける)にやってきた。ギリシア人海運王アリストテレス・オナシス(ジュラール・ダルモン)との出会いである。オナシスには妻ティナ(セレナ・ヴァッレ)と長男アレクサンダー、長女クリスティーナがいた。(ティナの父親は古参海運業を経営しており持参金として石油海運権利譲渡書をもってきていた。)ギリシア難民となり家族をトルコ軍に殺されたオナシスは「無視されない、無視させない存在になる」ことを心に誓い成り上がってきた男だったのである。オナシスのクルーザーで関係を持ったマリアは夫と離別する。オナシスの子供を身ごもり、半同棲をしていたマリアは本妻のティナに離婚を迫るが意外なことにティナは「離婚を承諾しないのは夫の方だ。」と言う。ティナは「オナシスは自分しか愛せない男よ!今に思い知るわ!」と忠告するのだった。離婚は成立するがオナシスはマリアと結婚しようとはせずマリアは子供を死産してしまう。舞台に復帰するがマリアはオナシスの都合のいい女のままだった。1963年に夫ケネディ大統領を暗殺されて未亡人となっていたジャクリーヌ(アンナ・ヴァッレは実際のジャクリーヌより美しい)と出会ったオナシスは1968年10月20日にジャクリーヌと結婚する。(アメリカ進出を狙っての結婚であったと言われている。オナシスという男は自分の得にならないような結婚はしないようだ)それを聞いたマリアはオナシスとの9年間の愛人関係に終止符を打つのだった。1973年に長男アレクサンダーを25歳で失ったオナシスにも陰りが見え始める。翌年、元妻ティナもまた長男を失った痛手からアル中になり死亡。(声の出なくなったマリアも引退する)1975年オナシスも一兆円といわれる遺産を残して死亡した。(病床のオナシスがマリアと会いたがってもジャクリーヌは一切会わせないどころか看病も満足にしなかったらしい。)ジャクリーヌは遺産の取り分を減らされたとして24歳の娘クリスティーナと相続争いを繰り広げる。1977年9月16日マリア・カラスは心臓発作を起こしてパリで亡くなった。一時埋葬されたが1979年にエーゲ海に散骨されたという。オナシスの娘クリスティーナもまた薬物乱用のために37歳で亡くなっている。マリア・カラスは素晴らしい歌姫であったが、女性としては薄幸な人であった。
マリア・カラス 聖なる怪物マリア・カラス 聖なる怪物
(2004/09/28)
ステリオス・ガラトプーロス

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独特な美しさをもった歌姫であった。


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