夏目小太郎の映画批評
夏目小太郎が独断と偏見で映画批評
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2008/07/03 Thu  06:37:32» E d i t
 » カラー・パープル(90点) 
カラーパープル (集英社文庫)カラーパープル (集英社文庫)
(1986/04)
アリス ウォーカー柳沢 由実子

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スピルバーグの映画でどれが好きかと問われたら「カラー・パープル」と答えることにしている。アリス・ウォーカーの原作もさることながら本作は虐げられた女性の精神的自立を描き、音楽映画としても一流のものだと思うからだ。原作者のウォーカーはこの「カラー・パープル」でピュリッツアー賞フィクション賞を受賞した。幼少の頃、ウォーカーは実の兄にBB銃で撃たれて片目を失明している。バイセクシュアルであることを告白しているウォーカーはフェミニスト運動に熱心で(特に女性器切除や縫合などの悪習の廃止運動など)あり他にも、アメリカのキューバへの物資流入停止に対しても反対運動を行っている。この映画の中でもミスターがヒロインに「お前は黒人でしかも女だ!」という場面があるが父系社会における女性の大変さは筆舌に尽くしがたいものがある。(日本は古代から母系社会である。おばさんたちが大挙してヨン様〜!と黄色い声を上げている姿はよきことであるのだ。)1909年南部ジョージア州、セリー(デスレータ・ジャクソン)は父親から暴力と性的虐待を受けていた。ある日、父の子供を出産するが父親はセリーの胸から赤ちゃんを無理矢理とりあげてどこかへ連れ去る。セリーには美しい妹ネッティ(アコースア・ブシア)がおり姉妹は仲良しだったが、成長したネッテイを父親がいやらしい目つきで見ていることがセリーは不安でならなかった。そんなある日、ミスター(ダニー・グローバー)がやってきてネッティを嫁に欲しいと父に話すのだが、父は姉のセリー(ウーピー・ゴールドバーグ)ならやってもいいと答える。セリーがミスターの家に行くと、家の中は荒れ放題で先妻の4人の子供たちは悪がきで手がつけられない。働き者のセリーのお陰で家は美しくなるのだった。そこへ父親の魔の手から逃れてきたネッティが同居することになる。学校に行っていないセリーはネッティから文字を学ぶ。ところがそんな姉妹の幸福も長くは続かない。ミスターがネッティの帰り道に待ち伏せしており、ネッティは激しく抵抗してことなきを得るがミスターに家から追い出されてしまう。(姉妹が引き離される場面は感動的だ)ミスターの子供たちは独立してゆくが、ミスターの愛人で酒場の歌手シャグ(マーガレット・エヴリーの歌は天下一品だ)が家にやってきて同居するのだが、シャグの優しさと自立精神に感化されていくセリーだった。長男のハーボ(ウィラード・ヒュー)がソフィア(オプラ・ウィンクレー)と結婚するが、ソフィアは男にも白人にも屈しない強い女性だった。だがそのソフィアも市長夫人に反抗的な態度をとったことにより白人から集団リンチにあってしまい片目を失明した挙句、長期の刑に服してしまう。一方、宣教師夫妻と共にアフリカへ渡っていた妹のネッティからの便りが一通もこないことを心配していたセリーだった。ところがミスターが大量の手紙を隠しているのをシャグが見つける。その手紙には驚くべきことが書かれていた・・・。ハーボが愛人のスクィーク(レイ・ドーン・チョーン)にやらせている酒場でシャグがセリーのために歌う歌がとてもいい。

テーマ:お気に入り映画 - ジャンル:映画

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