夏目小太郎の映画批評
夏目小太郎が独断と偏見で映画批評
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2008/06/30 Mon  23:29:42» E d i t
 » 悲情城市(85点) 
悲情城市悲情城市
(2003/04/25)
トニー・レオン

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51年間の日本統治前後の台湾を林一族を通して描いた重厚な作品。侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の名前を一躍有名にした作品でもある。1945年8月15日、昭和天皇の玉音放送が台湾にも流れた。その日、船問屋の林家の長男文雄(テェン・ソンユン)の妾宅で男児が生まれる。51年に及ぶ日本統治も終結し、林家は75歳の家長阿禄(リー・ティエンル)を筆頭に<小上海酒家>を開業する。日本軍に徴用されている次男文森は軍医となって南方へ出兵したが行方不明。三男の文良(ジャック・カオ)は通訳として上海に行ったが精神錯乱になって戻ってきていた。四男の文清(トニー・レオン)は耳が聞こえず口がきけなかったので徴用を逃れ、郊外に写真館を開業していた。そこには文清の友人で教師の寛栄(ウー・イーファン)も同居していた。寛栄は小川校長の娘で音楽教師の静子(中村育代)に思いを寄せていたが、日本人は帰国しなければならなかった。一方、長男の妾の兄阿嘉(ケニー・チャン)は阿城組の何でも屋、赤猿に日本軍が始末しきれず置き去りにした紙幣をさばこうという話を持ちかける。阿嘉は文良とアヘン密輸をしていたこともあり、上海ボスにそのことを知られてしまい赤猿は拉致殺害され文良もまた拉致されるが長男の文雄が阿キヨ姐に中に入ってもらって事なきを得るのだった。ところが国民党軍に密告されて文雄と文良は捕まるが文雄は逃亡し文良は拷問されてボロボロになって返されるのだった。1947年2月27日ヤミ煙草をめぐり本省人と外省人との争いが勃発し臨時戒厳令がしかれる。(台北二・二八事件)寛栄と文清は友人の消息が気がかりで台北へ行くのだが、寛栄は足を骨折して戻るが文清は他の仲間たちと逮捕される。台湾省の行政長官で国民党の陳儀将軍の弾圧により仲間たちは処刑されるが文清は障害者ということで釈放されて仲間の遺品を家族に送り届けるのだった。長男の文雄は賭博場で阿嘉と喧嘩をして上海ボスに撃たれて死んでしまう。文清は寛栄の妹で看護婦の寛美(ジン・シューファン)と結婚式を挙げるのだった。文清はヒョンなことから山奥に隠れている寛栄とその仲間たちに出会う。文清は物資を調達したり連絡係になったりする。文清と寛美の間に男児が生まれるが、寛栄たちの隠れ家が見つかってしまい全員銃殺されたという知らせが文清に届く。文清にもどこかへ逃亡しろというのだが、2人には行くところが無かった。そこで文清は家族3人の写真を撮る。文清は連行されてそのまま帰ってはこなかった。1949年12月国民政府が樹立し、林家には狂人となった文良と男の子の姿があった。映画は淡々と進行してゆき残酷な場面もそう出ては来ない。だが昨日生きていた人がふっといなくなる寂寥感があとを引く。

テーマ:心に残る映画 - ジャンル:映画

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