夏目小太郎の映画批評
夏目小太郎が独断と偏見で映画批評
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2008/06/25 Wed  23:07:30» E d i t
 » 眠れる美女(70点) 
眠れる美女眠れる美女
(2008/06/25)
マクシミリアン・シェルアンゲラ・ヴィンクラー

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川端康成の62歳の時の作品「眠れる美女」をドイツのヴァディム・グロウナが監督・主演をした映画。原作には忠実とは言えず監督自身の脚色もあるのでちょっと違う結末になっている。川端康成は72歳でガス自殺をしたが、幼年期から両親を姉を亡くし、養育してくれた祖母も亡くして15歳で最後の肉親であった祖父を亡くしてしまっている。祖父の遺体を焼き場で焼いたことを短編にしているが、この若さでもう死への恐れと憧憬が混在している。この監督は老齢と孤独に蝕まれた初老の男を演じているが、多分西洋と東洋とでは著しく死生観が違うので、私がこの映画に違和感を感じるのは仕方がないが、死とエロティズムが隣りあわせであることや老いと若さの対比などうまく描けているとは思う。エドモンド(監督自身)は実業家だが15年前に妻モニカと娘キキを自動車事故で亡くして以来、深い孤独から逃れられずにいた。そんなエドモンドを見て友人のコーギ(マクシミリアン・シェルはドイツの有名な俳優だ)はある館を紹介する。2週間後にエドモンドは運転手のゴルト(ピロル・ユネール)に送らせるのだった。その館のマダム(アンゲラ・ヴィンクラーは100本以上の舞台に立っている女優)はエドモンドに忠告する。「たちの悪いいたずらはなさらないで下さいませよ。眠っている女の子の口に指を入れようとなさったりすることもいけませんよ。」・・・・・と。美しい絵画の飾ってある落ち着いた部屋。ピンクのサテン地のシーツの上には全裸の美少女が眠っているのだった。エドモンドは「どうせうそ寝なんだろう?」と言い少女をゆすぶったりするが少女は死んだように深い眠りの中にいるのだった。最初の少女には離乳前の赤子のような匂いがしてエドモンドは母の乳の香りのようだと思う。すっかり館の美少女が気に入ったエドモンドは2週間後、その館へ行ってみる。今度の子は<経験豊かな子>だった。寝言や返事をする少女にエドモンドは愛し合ったような気分になる。マダムに目覚めるところが見たい!町で見かけたら声をかけたい!などと言いマダムの機嫌を損ねる。4日後に行くと追い返されるのだった。1週間後に連絡をとるとマダムの機嫌は直っており今度の子は<見習い>だという。その少女から遠い昔、若い頃愛し合ったハンブルグの女性を思い出す。それは苦い恋の思い出だった。そして次は<情熱的な子>。エドモンドは10歳の頃、肺炎になり母の必死の看病で命拾いしたことと、母が戦争中に腸チフスになり、祈祷の女に髪を食べれば治るといわれて2人とも丸坊主になったことも思い出した。そして妻と娘の命日には2人の少女の間で眠った。ある日エドモンドは町で<眠りの美女>の一人を見かける。エドモンドは思わず尾行してしまうのだが・・・・・。

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

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