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姑獲鳥の夏(50点)


実際はもっと点数が低くしたいのだが、実相寺昭雄監督が2006年11月29日に胃がんのために亡くなったということもあり、まあ平たくいえばこの監督の「怪奇大作戦」には子供の頃随分お世話になったのである。(岸田森の大ファンだった)1937年生まれのこの監督はウルトラマン・シリーズでも有名だが、一方では容赦ない性描写でも有名でありエログロは得意なのである。路面電車オタクでもあった監督は「帝都物語」でその力量を発揮したが、三上博主演の「屋根裏の散歩者」とか浅野忠信の「乱歩地獄」などでその特異な才能を見せている。(これだけ褒めればいいかな!)だが本作はいただけない!チープで小さなセットとか原色スポット使いとか怪奇大作戦が抜け切れていない。京極夏彦のデビュー作にして400万部売れた「姑獲鳥の夏」は映画にしてはならないタブー作なのである。映画化してもこの作品の魅力を引き出すのは困難だ。なぜなら京極の世界は分厚い書籍を右脳を総動員して読む代物なのである。ファンの間ではそれぞれに映像化されており、それを今更左脳で見ろ!といわれているようなものなのである。そしてこのデビュー作自体、登場人物紹介といったものであり、ストーリー的には際立って面白いところはないのだ。作家自身は大好きな監督に撮ってもらったこともあり、水木しげる役で出演していることもあって(ファンなら誰しもククク!と笑いがもれるが)不満はないようだ。(宮部みゆきの「模倣犯」の映画化のときのように作家に途中退場されることもなかったようだ)清明神社ゆかりの神主にして陰陽師(憑物落し)古書店の店主にして「稀譚月報」の編集者、京極堂こと中禅寺秋彦(堤真一)の妹敦子(田中麗奈)から取材の依頼があった関口巽(永瀬正敏)は早速その調査に乗り出す。その取材とは久遠寺医院の令嬢梗子(原田知世)が妊娠20ヶ月目に入っても出産の兆しが見えず、夫もまた密室から消失して行方不明なのだがその真相を解き明かしてもらいたいというのだ。関口の手に余るその事件を解決するには京極堂のところへ行くしかない。博識な京極堂は関口に姑獲鳥のことを話すのだった。久遠寺医院に行くことにした2人は途中、神保町にある榎木津探偵事務所に寄ることにする。榎木津礼二郎(阿部寛)は大財閥の御曹司だったが、他人の記憶が見えるという異能を駆使して探偵業などをしているのだった。そこには偶然、梗子の双子の姉妹、涼子(原田に二役)が来訪していた。敦子も合流して5人は久遠寺家へ行く。梗子がこもっている書庫の前に立った途端、榎木津は「薄気味悪い」とつぶやき崩れ落ちてしまう。一体何がこの中にあるというのか?戦争中、関口の部下で今は刑事をやっている木場修太郎(宮迫博之)もまた元看護婦戸田澄江の死についての捜査をしていた。関口は涼子を見た途端に既視感を感じていた。この映画は原作を読まないとイマイチ理解できないのではないだろうか?だが読んでしまうと映画がチープに写るのでどうしたものか?難しい!!

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