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世界でいちばん不運で幸せな私(50点)


色彩は「アメリ」に似ているが「アメリ」が人を幸福にするゲームをしているのに対して本作は人を不快、あるいは不幸にするゲームをしているのだ。子供時代までは悪戯ですむが大人になってから2人がしたことは非常に身勝手なことである。イラストレーターでもあるヤン・サミュエル監督の映像はスピード感もあるし魅力的でもあるが、テーマはいただけない。こんな恋愛映画は賛成できないのだ。
8歳のジュリアン(チボー・ヴェルアーゲはとても可愛らしい少年だ)は母親(エマニュエル・グリュンウォルド)が末期ガンにかかっており、ポーランド移民の子ソフィー(ジョセフィーヌ・ヴェルアーゲ)は移民であることで学校のみんなから苛められていた。スクールバスで苛められていたソフィーを助けたジュリアンはゲームを始める。そのゲームは人に怒られるようなことをするゲームだった。教師の前で汚い言葉を並べる。校長先生の前でおしっこをする。お姉ちゃんの結婚式でテーブルクロスを引っ張る。ママのお葬式で場にふさわしくない歌をうたう・・・・そして10年後、2人はずっとゲームをし続けていた。ジュリアン(ギョーム・カネ)は学校の女の子とヤッてイヤリングをいただく。ソフィー(マリオン・コティヤール)は服の上にブラとパンティーをつけて試験に出る。ゲームはやるたびに過激になっていくのだった。2人は互いのことを愛していたのに、愛の言葉もゲームの延長上にあるように思われて2人ともなかなか素直になれない。傷つけ合い、互いの人生をメチャクチャにするほどの強い愛・・・と書けば究極の愛みたいで素敵と思われるだろうが2人の陰で泣いている人がいることも忘れてはならない。他を犠牲にしてまで貫かなければならない愛は本当の愛ではない。自分の子供も愛せないものは愛を語る資格はないのである。後半がもっと違うものならいい映画になったであろう。残念だ!

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