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グッド・シェパード(50点)


脚本は9年前に出来ていたのだが(脚本はエリック・ロス)フランシス・F・コッポラが監督をするはずであったが彼は製作にまわりロバート・デ・ニーロが監督・出演している。「グッド・シェパード」とは<善き羊飼い>という意味である。1961年4月17日キューバ革命が勃発、アメリカは亡命キューバ人部隊を編成キューバ・ピッグス湾に上陸させて革命軍の転覆を謀ったがCIAの内部情報漏洩により作戦は失敗する。CIA作戦担当のエドワード・ウィルソン(マット・ディモン)は本部から疑惑をもたれる。エドワードの父もまた海軍長官と目されていた人物だったのだが疑惑をもたれて自殺したのだった。名門イェール大学在学中、エドワードはエリート結社スカル・アンド・ボーンズに勧誘されて入るのだが、OSSにリクルートされて諜報部員となる。エドワードは大学では文芸の才能も開花させたのだが(国を信じられる間に魂があるうちに諜報には首をつっこまないほうが良いと教授に忠告されるのだが、その教授もまたスパイ容疑でエドワードの目前で殺害される)頭脳明晰で寡黙な彼は諜報の世界に徐々に染まってゆくのだった。大学時代につきあっていた耳の聞こえないローラという恋人もいたのだが、ラッセル上院議員の娘マーガレット(アンジェリナ・ジョリー)に誘惑されて妊娠させてしまいローラとは別れてマーガレットと結婚をしてしまう。ビル・サリヴァン将軍(ロバート・デ・ニーロ)にCIAにリクルートされたエドワードは同じ大学出身の担当教官サム・ミュラック(アレックス・ボールドウィン)にノウハウを教えられてKGBからコードネーム<マザー>と呼ばれて恐れられる存在になっていくのだった。6年も家族とは暮らせず生まれた子供にも会えない生活に家族とも疎遠になっていくエドワード。敵もさるものでエドワードの過去を調べ上げて耳の聞こえない女を送りこんできたりする。CIA長官フィリップ・アレンにウィリアム・ハート。キューバ・マフィアのジョセフ・バルミにジョー・ペシ。もっとスリリングな諜報活動が見られるのかと思ったら全く違う話であった。愛や家族、大切なものを犠牲にして諜報活動をする男の苦悩の物語である。あの時、引き返していたら・・・・。第二次世界大戦もまた日本がアメリカとの諜報活動に負けた戦いであったと言われている。(パールハーバー奇襲もまたアメリカに仕組まれたことであるという意見もあるのだ)こんな諜報合戦を展開する国の映画を見ている自分が嫌になったしだいである。主人公エドワードには実在のCIA諜報部員ジェームズ・アングルトンやリチャード・ビッセルなどがモデルとなっているらしい。

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