![]() | 幸せのちから コレクターズ・エディション (2007/07/25) ウィル・スミス.ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス.タンディ・ニュートン 商品詳細を見る |
誰が見ても感動する映画である。万人向けの映画といえよう。ウィル・スミス親子が出演していることでも話題となった。(母親はあの「コラテラル」の美人検事役の女優。だからか子供も可愛い)いつも軽いか歌をうたっているウィル・スミスしか見たことがないものでこんなに一生懸命の彼を見たのは初めてである。
1981年サンフランシスコ、クリス・ガードナー(ウィル・スミス)は骨粗鬆測定器械を大量に買い込み、それを病院などへ売り歩くセールスをしていたが思わしくなく、家賃は滞納、駐車違反キップは溜まりにたまっていたのだった。ある日合計1200ドルの違反キップが払えず、一日牢屋へお泊りすることとなるが、帰宅してみると5歳の息子クリストファーを置いて妻リンダは家出(実際はガールフレンド)家賃滞納で家を追い出されるのだった。幼い息子の手を引き、残った器械を持ってクリスは家を出るがいくあてもない。所持金はたったの21ドルで泊まる金もないクリスはホームレス救済所の列に並ぶが一歩手前で定員オーバーとなってしまい、夕食とベッドにありつけないのだった。自分は食べなくても息子には食べさせたい親心がひしひしと伝わってくる。そしてその晩は駅に泊まる。駅のトイレで身支度する二人の姿が切ない。クリスはある証券会社がインターシップ(研修生)募集をしているのに目をとめ応募するも20人に1人の難関、しかもクリスは証券なんて素人の未経験者。そこでクリスは持ち前のユーモアと頭の回転の良さで証券会社の重役と顔見知りになる。(タクシーにちゃっかり乗り込みルービックキューブを使って自分を売り込むのはいいが、タクシー料金が払えず逃げるシーンも悲しい。運転手も移民で払ってもらえないと困るのだ。ごめんなさいと何回も呟きながら逃げるクリスが痛ましい。)必死の努力に証券会社の重役も心を打たれインターシップに採用されるが、研修の間は給料が出ないのだった。当面の金が必要なクリスはインターシップの勉強をしながら、骨粗鬆測定器を売りぬくのだった。その器械もちょっと目を離したスキに盗まれたり、必死の思いで取り返すも壊れており自力で修理をしたりハラハラさせる。(そして何より立派なのは普通そんな状態に陥ると子供に当たるものだが、クリスはじっと耐えて子供に接しているのだ。)有力な証券顧客とも懇意になる方法とかを見ていると元々機転のきく人物なのだろう。決して自分を偽らず自分をさりげなく売り込む術はすばらしい。後はDVDで確かめていただきたい。十分に見ごたえはある。
これは実話であるから特典に実際のクリス・ガードナーが出てくるが、クリスは1987年に独立開業をし成功。2003年には南アフリカへ行きネルソン・マンデラとも会い多額の寄付をしている。
彼の幼少期は悲惨なものだった。母の再婚相手に暴力をふるわれ、母が収入を得ながら生活保護を受けていたことを訴えた義父により母は刑務所に入っていたという。その間彼は里親を転々とさせられた。それを憎んだ母は義父を家ごと焼き殺そうとしたこともあるらしい。そんな家庭で育ったクリスはどんなことがあろうとも息子を手放さなかった。この実話を元にした映画は涙なくしては見られないのでティッシュかハンカチを手元に置かれたほうがよいであろう。



