夏目小太郎の映画批評
夏目小太郎が独断と偏見で映画批評
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2008/05/22 Thu  15:25:50» E d i t
 » 椿三十郎(50点) 
椿三十郎 通常盤椿三十郎 通常盤
(2008/05/23)
織田裕二豊川悦司

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森田芳光も何をトチ狂ったのか角川春樹の暴挙なのか、賢明な人間なら黒澤明監督のリメイクはしないだろう。これではコメディであろう。オリジナルは完成されているのだ。それを今更、映画化したところで誰が見るというのだろう。織田裕二はよくがんばっているが、やはり三船敏郎はいいのである。椿三十郎という男は三船そのものなのであるから。次席家老で黒藤(小林稔侍はコミカルな田舎侍の役か窓際税務員ならいいだろう)の懐刀、室戸半兵衛(豊川悦司)の役は仲代達矢だったが豊川は台詞まわしも上手だし役柄をよく消化できている。大目付菊井役が西岡徳馬でミスキャスト!(あんたは火サスで片平なぎさの相手役をやってればいいんだよ!)城代家老、睦田の役も藤田まことでチョット・・・なのだ。この役は昼行灯なのだが切れる役なのでもっとボンヤリした感じのだせる大滝秀治のような役者がいい。(馬より馬面な男という設定なので藤田になったのか?)織田裕二を時代劇に出演させるのだったらオリジナルの作品を書いてやったほうが彼のためにもいいと思う。この人にはこの人の良さがあるのだから。井坂伊織役の松山ケンイチもそう上手な役者だとは思えないのだが(「デス・ノート」でブレイクしたからって調子に乗るんじゃない!と言いたい。Lの役は誰がやっても良かったと思う。)どう贔屓目で見てもオリジナルは超えられない。三船敏郎の飄々とした腕利きの侍と椿を流す工夫と合理的でリアルな殺陣の演出が凄かったのである。1962年の公開当時あまりにリアルで流血が多く惨殺音が生々しくて観客には不評だったのだが後の時代劇は黒澤の殺陣をこぞって真似したのである。(演出の斬新さに度肝を抜かれた人たちもまたいたということである)役者は自分が演じる役柄をもっと理解し消化してから演じたほうがよい。最近はそれがわかっていない役者が多い。だがジャニーズを使っていないだけマシである。「砦の三悪人」などは観なくても駄作だと容易に想像できてしまうのだ。織田裕二や豊川悦司、佐々木蔵之介などを使うならもっと上手に使ってやって欲しい。素材が良いのに演出がマズイと駄作になるし、オリジナルが良すぎるのでかわいそうだ。

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

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