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アホでマヌケな大統領選(60点)

マイケル・ムーア in アホでマヌケな大統領選マイケル・ムーア in アホでマヌケな大統領選
(2007/08/03)
マイケル・ムーア

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私の家は代々数少ない神道の家であるが(葬式なども篳篥や笙など雅楽を神主が演奏するのだ)大抵の家は仏教徒であろう。我々日本人は神社にも参るしクリスマスなどキリスト教の誕生日も祝い、無神論に近い。ようするに古来ハレの日が好きでそれを楽しむのだ。戦国時代宣教師ルイス・フロイスが来日して日記に様々なことを書いているが、農村などではハレの日には男女が自由にフリーセックスを楽しみ、妻は夫と死別や離別した場合すぐに再婚するということを取り上げ(キリスト教の婦人なら二夫にまみえずだからである)非常に驚いているのだ。宗教都市は存在したが宗教国家になるどころか儒教、キリスト教も根付かなかった。それは日本人がバランス感覚に優れた民族だからである。排他的ではない唯一の国といっていい。そのことをこういった映画を観るたびに感じる。
ユタ洲は迫害されたモルモン教徒が入植して栄えた街でありアメリカの中でも、かなり保守的な街である。ユタ・バレー・ステイツ・カレッジ(UVSC)の学生がマイケル・ムーアの講演を開こうとしてユタ洲を揺るがす大論争が勃発する様子をドキュメントしているのだ。中でもブッシュ派の有名人がやってきてリベラル派の学生や教授に対して「この学校にいられなくなるから、転職や転校を考えたほうがいいぞ!」と脅して、それに大拍手を送る聴衆の姿が恐ろしい。私はヒトラーやムッソリーニを思い出した。彼らもまた演説の天才だったのだ。こんな魔女狩りのような光景が大学講堂で実際に行われていることが常軌を逸しているのだ。同大学教授が「客観的に見られる人間などいない!」と叫ぶ姿が印象的だった。私もあなたも意見を述べているときは主観的にしか述べられないからだ。だが他人の意見には耳をかたむけるのが礼儀というものだろう。そうやって間違った愛国心を植えつけられて死んだ若者が無数にいる。過去も現在も・・・・。しかしこの州教会の神父の意見も理解できるのだ。(この人は住民代表としてムーア招致の学生たちを訴えるのだが、この人自身の生い立ちを見ると娼婦館の隣で育ち人間の原罪というものを深く追求した結果に他ならないのである)ユタ洲の過敏ぶりはどうかと思うが、自由を叫んで日本という国もまた人としての礼儀と尊厳を失いつつあるのも現実である。私はやはり水はどこへでも流れなければならないが、汚れるのは御免だと思う。

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