夏目小太郎の映画批評
夏目小太郎が独断と偏見で映画批評
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2008/05/08 Thu  13:59:38» E d i t
クローズド・ノート スタンダード・エディションクローズド・ノート スタンダード・エディション
(2008/03/28)
沢尻エリカ 伊勢谷友介 竹内結子

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沢尻エリカという女優のビジュアルは好きなのだが、どうも言動が好きではなく何だか底の浅い女性に見える。(しかし彼女の若さからいえば仕方がないと思えるが)本作でも竹内結子が上品で美しく白い芍薬のような気品をかもしており、どう贔屓目で見ても沢尻エリカは雑草にしか見えないのだ。スタイリストもどうしてか下半身ポッチャリの沢尻を美しく見せる気がないらしくチェックのワンピースなど野暮ったく見せているのだ。しかし後半になって物語が反転してからはそんなことはどうでも良くなってゆく。ミステリー作家雫井侑介の初の恋愛小説でケータイ小説である。切ない恋愛物語でありながら最後まで真相を明かさない手腕はさすが!その謎にひかれて2004年10月〜2005年8月までの間に100万以上のアクセスがあったという。ちなみに映画の中で石飛リュウ(伊勢谷友介)が描いたとされる絵は下田昌克の絵画である。(伊勢谷も芸術大学修士課程出身であり個展も開いている)
女子大生の堀井香恵(沢尻エリカ)はあるアパートに引越してくるのだったが、小さな鏡の裏の物入れに一冊の日記帳が置かれていた。それは前に住んでいた人の日記帳のようだったが香恵はそれを少しずつ読み始める。香恵は<イマヰ萬年筆>店でアルバイトをしていたが、ある日一人の青年が万年筆を買いにやってくる。その青年は引越しの日に香恵のアパートを見上げていた人だった。「ゆらゆら描ける万年筆をください。」という青年は石飛リュウ(伊勢谷友介)という新進画家だった。香恵はリュウのことを一目見て好きになってしまう。日記を読み進むにつれて、この日記を書いていたのは小学校の先生をしている真野伊吹(竹内結子)という女性であり、とても真面目で誠実な女性であることが滲み出ていて香恵はこの見知らぬ女性に心を寄せるようになってゆく。そして隆という男性を深く思い愛していることが綴られているのだった。香恵もまた伊吹の日記に勇気づけられるようにリュウへの思いを行動に移そうとする。リュウのアトリエへお弁当を持って出かけると、しばらくして山崎星美(板谷由夏)が差し入れを持ってやってくるのだった。いたたまれず部屋を出る香恵だった。部屋に帰って伊吹の日記を読んでいるうちに再び励まされた香恵はリュウに自分の気持ちを伝えようとする。ところがリュウの部屋には星美がおり「リュウには好きな女性がいるのよ。」と言われてしまう。ショックを受けて打ちひしがれる香恵だった。香恵のマンドリンサークルの定期演奏会や友人ハナ(サエコ)の恋人鹿島(田中哲司)から告白されたり(このシーンはいらないと思う)するシーンをはさみ前半は続く。そして後半へきてガラッと映画は反転するのだ。この辺のショットを交互に入れる技は行定勲監督はうまい!そこからは退屈せずに一気に没頭できるのだ。いらないシーンをカットすれば約140分の映像を110分くらいには出来るのではないだろうか?やはり竹内結子は清楚で真面目な役柄がとてもよく似合う(「今あいにいきます」でもとても印象的だった)。本当に美しい。

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