夏目小太郎の映画批評
夏目小太郎が独断と偏見で映画批評
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2008/05/05 Mon  13:46:38» E d i t
 » めがね(75点) 
めがね(3枚組)めがね(3枚組)
(2008/03/19)
小林聡美

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「恋は五・七・五」「バーバー吉野」「カモメ食堂」の荻上直子監督・脚本の映画である。ゆるゆるした映画なのかと思ったらそれだけの映画ではなかった。毎日を忙しく立ち働いている女性に是非見てもらいたい映画だ。食事シーンがとても重要なのだが、フードコーディネーターの飯島奈美が「かもめ食堂」に続いて担当している。朝食べるとその日の難のがれになるという梅干や、バーベキューに使われる季節の野菜(竹の子やれんこん、そらまめ、グリーンアスパラなど)、茹でた伊勢海老、氷あづきに入れるあんこをコトコト大鍋で煮る様子だとか食材に対する愛情がにじみ出ている。スタッフのほとんどが女性ということもあり、女性にしか気づけないような細やかな箇所をキッチリ描けている。
生真面目そうでキチンとしたタエコ(小林聡美)が南国の小さな飛行場に降り立つ。大きなトランクを引きずりながら彼女がやってきた所は<ハマダ>という小さな宿。そばの小屋ではサクラ(もたいまさこ)がカキ氷を勧める。(ここのカキ氷は氷あづきのみ。そしてお代は野菜であったりマンドリン演奏であったり折り紙であったりするのだ。私は真剣に私ならどうするか?と考えた。)朝目覚めると布団のそばでサクラがニコニコと座って「おはようございます。」と挨拶する。そして浜辺ではサクラが前に立って子供たちとメルシー体操をするのだった。(メルシー体操はサクラが考案したものらしい)毎朝ご飯を食べにやってくるハルナ(市川実日子)に「こんな時期(春)にここに来る人はたそがれるのが上手な人なんですよ。」と言われる。タエコを追ってやってくる青年ヨモギ(加瀬亮)。ヨモギはタエコのことを先生と呼ぶのだった。
何てことはない映画であるが、何か大切なものを得る映画でもある。何も手のつかない海(与論島で監督はシナリオを考えにいったのだが、何も手がつかなかったという。ロケ地も当然与論島である。)と白い砂浜とマンドリンの音。大貫妙子のエンディング曲も癒される。ヨモギが語るドイツ語の詩がまたいい。
〜月はどんな道にも光をそそぐように暗闇に泳ぐ魚たちは宝石のよう・・やさしくなるためのチカラを〜

テーマ:★おすすめ映画★ - ジャンル:映画

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