ジェイン・オースティンという英国の女流作家は18世紀〜19世紀初頭に活躍した作家だが特に代表作6冊で有名だ。すなわち「ノーサンガー僧院」「マンスフィールド・パーク」「分別と多感」「エマ」「プライドと偏見」「説得」である。彼女は9歳で孤児となったが、叔父に引き取られてオックスフォード大学を卒業した才媛である。結婚の機会はあったものの結婚にはいたらず独身でその生涯を終えており、彼女の小説には結婚後の男女を描いたものはない。本作はジェイン・オースティン好きの6人が毎月、担当を決めて集まり食事&ワインで作品について語り合う<読書会>の模様とメンバー、一人一人の人生の苦悩と喜びを綴った映画である。昨今アメリカでは大流行の兆しであるいう<読書会>。なかなかにステキな催しだとは思うが、個人個人が自分の直面している問題で泣いたり八つ当たりしたりする場面がアメリカっぽくて不愉快!カリフォルニアに住むバーナデッド(キャシー・ベイカー)は離婚歴6回の中年女性。彼女の弁によると「ジェイン・オースティンは人生最大の解毒剤」だそうである。独身で犬のブリーダーをしているジョスリン(マリア・ベロ)は愛犬ブライディの葬式を出す。結婚20年目に入るシルヴィア(エイミー・ブレネマン)は図書館に勤めているが、突然、夫からパムという40代の愛人がいるから別れてくれといわれて大ショック!シルヴィアの娘アレグラ(マギー・グレイス)は女性の恋人コリンと亀裂が出来だしていた。ハイスクールでフランス語を教えるプルーディー(エミリー・ブラント)は夫がいるが教え子に胸をときめかせている。バーナデッドの発案で彼女ら5人は大好きなジェイン・オースティンの<読書会>を開くことにするのだった。だが本は6冊。ジョスリンは偶然に知り合ったSF小説愛好家の青年グリッグ(ヒュー・ダンシー)を6人目として呼ぶ。脚本・監督は長編デビューとなるロビン・スウィコード。イギリス文学好きの人にははずせないジェイン・オースティンであろうが、彼女の文章にはこういったくだりがある。<君の心の庭に忍耐を植えよ、その草は苦くともその実は甘い。>