71億円という興行収入をはじき出した映画「海猿」の羽住英一郎監督の雪山映画とは聞いていたが、やはり「海猿」には勝てない!佐藤直紀の音楽があまりに大音量でボリュームを下げて見ていただいたほうがいいだろう。壮大な音楽に比べて内容はこじんまりしているが、雪山を滑降するスキーシーンやモーグル、パラグライダー、スノーモービルで水面をすべるシーンなどは見ていて気持ちがいい。爽やかな瑛太と透明感あるヒロインを演じた田中麗奈に好感がもてる。雪山何でも屋の3人組。桃山町の期待を背負い若くしてチャンピオンとなったが、5年前18歳のときにモーグルのワールドカップで転倒して全治10ヶ月の怪我をして2年間のリハビリの後、引退した城山銀(瑛太)と北海道からやってきた小鳩祐治(玉山鉄二)、大阪から流れてきた神沼次郎(青木崇高)はその日暮らし。当り屋やぼったくり、賭けレースなどをしていて、パトロール隊員を率いる宮部(杉本哲太)に目をつけられていた。地元興隆のために町民らは雪で作った教会を建てて、結婚式を挙げるカップルを募っていた。その第一号予約客の花嫁、綾瀬七海(田中麗奈)が到着して町民らはこぞって七海に挨拶するのだが、七海はスキーが滑れないのだった。教会の前を新郎新婦がスキーで滑り降りなければならない緩やかなスロープでさえ七海には滑れない。そこで銀に一日2万円でコーチをしてもらうのだが・・・。
3人はスノーパウダーを作るために小規模な雪崩を引き起こすのだが、雪の教会もまた崩れてしまうのだった。大慌てする町民やホテル・旅館の人々。その混乱の最中、七海の夫についての情報を聞く町民たち・・・・。悪くはない映画ではあるが、インパクトに欠ける。