ジェリー・ニューポートの半自伝的小説を「レインマン」の脚本家ロナルド・バスが書き下ろした。ノルウェーのペター・ネス監督のハリウッド進出第一作である。自閉症の一種であるアスペルガー症候群の恋人たちのロマンス物語である。ドナルド(ジョシュ・ハートネット)は数学の天才だが、アスペルガー症候群のためにタクシー運転手をしている。ところが数字に気をとられてしまい失敗ばかり。ついに失業してしまうが、ドナルドが自閉症の仲間のために発足した会は続いており今日もミーティングをしていたのだが、新しいメンバー、イザベラ(ラダ・ミッチェル)が入会してきた。二人は惹かれあうが、自閉症同士の恋愛はなかなか進展しない。この映画「レインマン」に比べていささか見劣りする。(ダスティン・ホフマンがあまりにも上手!!)イザベルの服装もシャレていてスタイリストが用意しましたと言わんばかりであるし、アスペルガーというよりただのエキセントリックな女という感じである。ドナルドの方も数字を語るときが微妙に違うのである。(ジョシュ・ハートネットもこの役柄についての研究・リサーチが不足しているのか演じ切れていない。)アスペルガーはある種のものに執着したり拒絶したりするがそこのところも見せ方が物足りない。こういった映画を作るにはもっと演出の妙が必要であろう