1978年に起きたスペインのリゾート地ラス・アレカレス(ロス・アルファケス)の大災害を生き残った人々の証言を元に再現したドイツのドラマ映画。高速道路などを走行しているタンクローリーを日常的に見る我々としては背筋も凍る大災害の様子がリアルに描かれており、改めてもしこんな災害に巻き込まれたら・・・と思わずにはいられない。監督はピーター・ケグレヴィック。ラス・アレカレスのビーチにはキャンピング・カーなどで海水浴に来ていたドイツ人観光客がたくさんいたらしくドイツ人の被害者も多数出た。ちょっとした不注意から217人の人が死に、200人以上の人が負傷したという大惨事になってしまうという怖さをリアルに描いていて、休みだからと浮かれた気分で遊びに行く人が多いと思うが十分に注意をされたほうがよいであろう。1978年7月10日、タンクローリーの運転手が液化プロピレンガスを入れるのだが、入れている男が居眠りをしており4000キロも多い23トンを入れてしまう。運転手は息子が父親と同じタンクローリーの免許を取った!と言いにきており喜んだ父は明日からタンクローリーに乗るようと話をしていて、伝票を受け取ったのだがそのことに気づかず運転する。又上司が高速料金を支払ってくれず、運転手は仕方なく市道を走る。翌朝、息子が寝坊してしまい運転手は続けて運転をするのだが・・・・。タラナゴのラス・アレカレス・キャンプ地は様々な人でごった返していた。親に嘘をついてドイツからやって来たティーン・エイジャーのカップル、ミヒャエルとザビーネ(女の子がお財布を取られてしまい二人は海の家で働くことになる)キャンピング・カーでドイツからやって来た一家(男のほうは母親のボーイフレンドで上のお姉ちゃんマイケは反抗的な態度をとっているが、下の男の子ティミーはなついている。)そして夫がキャンプ場で他の女と浮気していることで悩んでいる妻、そして彼女が倒れたのを助けてやる医師のザビーネ。そういった人たちを中心に話は進む。運命の7月11日。搭載オーバーのタンクローリーは悲鳴を上げており、車軸のビスが飛びタイヤがパンクしてしまう。横転を免れようと運転手は必死でハンドルを切るが車体は斜めになったままキャンプ場に突っ込んでいく。建物に激突し横転、液化ガスが漏れ出す。そこにバーベキューの火が引火し大爆発を起こす。その熱1000℃!一瞬にして燃え尽くす。ミヒャエルはザビーネを咄嗟に守ろうと抱いてトタンの下敷きに。海にいた者やシャワー室にいた者は助かる。海の家ではホセという男性が小さなティミーを咄嗟にアイスボックスに入れて蓋をするが、自分は重度のヤケドを負う。ほとんどの死体が炭化しており、判別がつかない。残った人々は負傷した人たちを救おうと車で病院へ搬送するが、病院もまた対応できない。病院がいっぱいになり残りの人たちは修道院に運びこまれるが、ここに運ばれた人たちは死ぬしかなかった。30年前のことなので救急体制が万全ではなかったのだろうが、現在においてもどれだけ対応できるのか?しかし、タンクローリーの事故は日常茶飯に聞くので怖い話しである。