1994年〜2001年に<ビッグコミック・スピリッツ>に連載されていた作・坂田信弘、画・中原裕の漫画を映画化。監督は「ロボコン」や「さよならみどりちゃん」の古厩智之。風を感じさせる映像は素晴らしく、演出も非常にうまい!監督だ。駅伝監督役の笑福亭鶴瓶さえ出演していなかったら高得点の映画である。三浦春馬と上野樹里の演技をジャマするような鶴瓶の下手っぷりが鼻につく。監督もこのミスキャストは何とかならなかったのだろうか?!篠宮奈緒子(子役の藤本七海が光る))は12歳の時、喘息療養のために波切島にやってきたのだが、渡し舟から誤って落ちた奈緒子を助けようとした船長が奈緒子を救助した後、溺れて死んでしまう。その後、奈緒子は両親に連れられて船長の自宅へ行くのだが、そこにいたのが船長の息子で10歳の壱岐雄介だったが「こいつが父ちゃんを殺したんだ!」と雄介になじられる。その時の記憶を胸に秘めたまま奈緒子は成長した。陸上部に入った奈緒子(上野樹里)は短距離競争の受付の手伝いをしていて波切島からの代表で出場するスプリンターの雄介(三浦春馬)に再会するのだった。奈緒子は自分を隠しておけずに雄介にあの時の少女だと打ち明ける。「もう、そんなこと忘れたよ!」と一言いって立ち去る雄介。その後、<日本海の疾風>と言われていた雄介が短距離選手から長距離選手に転向したことを知った奈緒子は、雄介の駅伝デビューでもある九州オープン駅伝に駆けつける。波切島高校の給水係に部員が足りないので給水ボトルを持って雄介に渡して欲しいといわれた奈緒子はボトルを持って雄介に手渡そうとするが、雄介は奈緒子の顔を見つめたままボトルを受け取ろうとはしないのだった。(このシーンの演出が秀逸である)奈緒子は雄介が口とは裏腹に自分を許していないことをハッキリと知ってしまうのだった。給水が失敗したことにより雄介は負けてしまうのだが、事情を知った西浦監督(鶴瓶)が奈緒子を駅伝部のマネージャーとして島に来るように言うのだった。走るシーンがとても多いのだが、三浦春馬はもちろんのこと他の部員を演じる役者らがよく走る。夏の風を受けて疾走する彼らの姿が気持ちいい。