いかにもジェフ・ブラッカイマー好みの映画である。チアリーダーのようなお姉ちゃんがわんさと出てくる。監督はデヴィッド・マクナリー、脚本は女性でジーナ・ウェンドコスである。NYのイーストビレッジに実在するクラブ<コヨーテ・アグリー>を舞台に5人のHOT!な女の子が夢に向かってガンバル!ニュージャージーのサウス・アンボイという田舎町でピザ屋のバイトをする21歳のヴァイオレット(パイパー・ペラーポ)はシンガー・ソングライターになる夢を持っていたが、こんな田舎にくすぶっていたんじゃどうにもならない!と大反対の父親ビル(ジョン・グッドマンが娘を心配する父親を演じている)を振り切ってニューヨークへ飛び出す。まずは腹ごしらえと入ったダイナーに豪勢にお金を使う若い女の子たちの一団があった。彼女たちはバー<コヨーテ・アグリー>で働く女バーテンダーたちだった。早速、ヴァイオレットも軽い気持ちでバーテンダー修行を始めるのだが、想像していたのとは全く違う世界に戸惑う。派手なパフォーマンスのテクニックやカウンターの上でのセクシーダンスを披露しなくてはならないし、酒飲みの男たちになめられないようにタフでなくてはならない。支配人のリル(マリア・ベロ)は採用はしてくれたものの、右も左もわからないヴァイオレットだった。”ロシアの小悪魔”キャミー(イザベラ・マイコ)や法律家になる勉強をしているゾーイ(タイラ・バンクス)、”NYのアバズレ”レイチェル(ブリジッド・モイナハン)は特にヴァイオレットにきつく当たった。彼女は仮釈放中なのだという。だがこんなことでメゲていられない!ヴァイオレットには母の形見のギターと今まで書きためていた楽譜、そして母の歌手になりたかったという夢を娘の自分が実現するという固い意志があった。だが、あがり症のヴァイオレットはなかなか自分を表現できない。歌手のリアン・ライムスが実名で出演している他、ヴァイオレットの吹き替えもやっている。実在の女バーテンダー、ジェニファ・キューランがパファーマンス・テクニックを監修している。アイリッシュ・ダンスまでカウンターで踊る女の子たちの振り付けはトラビス・ペインが担当した。ヴァイオレットの恋人役ケヴィンにアダム・ガルシア。ブラッカイマー好みのスタイルのいい女の子たちが、カッコよくお酒を作ったり荒くれ男たちをガツン!と言わせたり、ダンスを踊ったりとそういうものを楽しむ映画である。ストーリーを楽しむ映画ではない。だが悪くはない。