「ロード・オブ・ザ・リング」「キングコング」のピーター・ジャクソン監督の実話映画。脚本は監督の内縁の妻フラン・ウォルシュ。(2人には子供もある)1938年カンタベリー大学学長に就任した父(クライブ・メイソン)と共にヒューム一家はイギリスからニュージーランドのクライストチャーチに移住。娘で16歳のジュリエット(ケイト・ウィンスレット)は私立女子高に通う。そこで知り合った15歳のポーリーン(メラニー・リンスキー)と意気投合する。2人は好きなスターも一緒、共に作家を目指す夢見がちな少女だった。2人は<ボロウィニア王国>という架空の国を作り、ファンタジー小説を共作していた。それはジュリエットが肺炎で入院していたときも続けられる。同性愛の関係になった2人に気づいたジュリエットの両親はそのことをポーリーンの母親(サラ・パース)に話す。ポーリーンの家は下宿家を営んでいたのだが、母親は同性愛の娘を激しくなじるのだった。一方、ジュリエットの家でも両親の離婚話が出ており、娘を南アフリカへやろうとする。ポーリーンは口うるさい母親さえいなかったらジュエットと南アフリカへいけると思い、ジュリエットと共謀して母親をレンガで撲殺!1954年6月のことである。事故に見せかけるが、2人の日記から犯行が明るみになる。2人は逮捕され無期懲役になるが、出所後も絶対会わないという約束の下、5年後に仮釈放されるのだった。ポーリーンは刑務所で高校卒業資格など様々な資格を取得し、ジュリエットも又外国語を習得したり、小説を執筆したりして過ごしたという。その後2人が会うことななかった。現在、ポーリーンはオークランドの書店で働いているという。一方ジュリエットは職業を転々としていたが歴史小説を書き始める。だが挫折してしまい推理小説作家アン・ペリーとしてデヴュー。今では2つの人気シリーズを持つというベストセラー作家となった。本作のせいで彼女がスコットランドの漁村で母と暮らしているところをスクープされたが、本人はもう隠すことがなくなったので、スッキリしたとインタビューに答えている。ピーター・ジャクソンは思春期の少女だけが持つ危うい世界を美しく描いている。反面、激しい思い込みから犯罪に至る2人の少女の心理も克明に描き秀逸である。