ジム・マクブライド監督がゴダールの「勝手にしやがれ」をロスに移行したら・・・と思い立ち撮影した映画である。意外だと思われるだろうがリチャード・ギアという人の出発点はブロードウェイである。マサチューセツ大学在学中に「ローゼンクランツとギルデンスターンが死んだ」に出演が決まり大学を中退。1971年にロック・オペラ「スーン」でブロードウェイに進出している。1973年に「グリース」のロンドン公演に主役として抜擢されている。彼自身ピアノもプロ級の腕前であり作曲もするのだ。本作は彼の34歳の作品。当時<脱ぎ代2000万円>といわれていたギアのオールヌードもあり女性必見の映画。相手役のバレリー・カプリスキーはフランスのルイ誌が絶賛した美しい裸身を惜しげもなく披露しており男性の目の保養になること間違いない!「愛」という同じ言葉を使いながら、男は夢を語り、女は現実を語る。ジェシー・ルジャック(リチャード・ギア)は窃盗、強盗の前科をもつチンピラ。だが彼の前に現れたフランス娘モニカ(バレリー・カプリスキー)の奔放で小悪魔的な魅力に息も出来ないほどの(ブレスレス)の恋をしてしまう。偶然から警官を撃ってしまったジェシーとメキシコへの逃避行に同行してしまう。車泥棒であるジェシーの乗り継ぐ車がゴージャスだ。サーモンピンクのMG、シルバーのポルシェ、トルコブルーのサンダーバード、真っ赤なキャデラック。もうこんな年代物の車はお目にかかれないだろう。悲しい最後が胸を打つ。