1995年のテレビ映画である。NHKで二晩にわたって放映していたことがあるので知っている人も多いのでは?ビデオしかなかったので今日DVD版が発売された。なかなかの名作である。監督は「痩せゆく男」や「処刑教室」のトム・ホランド。3時間の長編であるので、ゆっくり観たい時にはオススメ!ロサンゼルス空港からボストン行きの飛行機アメリカン・プライド29便の機内で盲目の少女ライナが目を覚ます。隣にいるはずの叔母さんがいないのでダイナは驚く。ダイナの悲鳴に目を覚ます他の乗客たち。だが10人を除いて他の乗客は影も形も無くなっていた。残されているのは貴金属やカツラやメガネ、体内の金属(歯の矯正器具や手術金具など)のみ。コックピットには機長らも消失しており、飛行機は自動操縦に切り替わっていたのだ。残された10人。別れた妻の訃報にボストンに向かっていたエングル機長(デヴィッド・モース)、自称、英国大使館員(本当は工作員)のニック(マーク・リンゼイ・チャップマン)、推理作家のジェンキンス(ディーン・ストックウェル)、銀行重役で尊大な男トゥーミー(ブロンソン・ビンチョット)、音楽院生のアルバート(クリストファー・コレット)、ストレスを食物で解消しようとするドン・ギャフニー(フランキー・フェイソン)、初孫に会いにいく所だったルディ・ウォーウィック(バクスター・ハリス)、女教師ローレル(パトリシア・ウェティブ)、アル中と薬中の矯正施設に入るためにボストンへ行くはずだったベサニー(キンバー・ドリル)、そして目の手術を叔母と受けにきた少女ダイナ(ケイト・メイバリー)である。窓の外に見えるのは厚く垂れ込めた雲ばかり。燃料も無くなりいつまでもフライトを続ける訳にはいかない。エングルとニックはコックピットに座り飛行機を降下させる。陸地が見え飛行場に無事着陸するのだが、そこは誰もいない世界だった。そこでは音も希薄で味もしない。ダイナは「早くここを出なくちゃいけない!シリアルに牛乳をかけたような音が段々近づいてくる!」と叫ぶ。5歳の時から厳格な父親に押さえつけられてエリート教育を受けたトゥーミーは父の幻覚を見る。「お前がいい子にしていないから、ランゴリアーズがやってくるぞ!怠け者はランゴリアーズに食われてしまうんだぞ!」と父は怒鳴るのだった。トゥーミーは精神に異常をきたし次々に乗客を襲う。そして山の向こうから聞こえてくる不気味な音も近づいてくるのだった。後はDVDで確かめていただきたい。怪物のCGがチープだが、人間描写に秀でており見ごたえがある。議長役でスティーブ・キング自身が出演している。