石田卓也と谷村美月が出ていなければ小太郎は見ていない作品。山田悠介の100万部以上のベストセラーを柴田一成監督が映画化。制作費に一億円かけているというのだが、どこにそんな金がかかっているのか?アクション監督は谷垣健治。弦楽器中心のテンポのいい音楽は高橋一矢。エンディング曲はアニソンの天使KOTOKOである。佐藤翼(石田卓也)はアルコール依存症の父輝彦(吹越満)と精神科に入院している妹の愛(谷村美月)がおり、母が生きていれば父も妹もこんな風にならなかったのにと思う毎日だ。幼友達だった佐藤洋(大東俊介がさわやかで石田卓也同様、よく走る)は両親を亡くしてから不良グループを率いてヤクザの下で働いていた。愛の主治医(柄本明)は愛が精神病なのをいいことにセクハラをしていた。今日も翼は洋のグループに追いかけられていたのだが、公園で殴られそうになり咄嗟によけようとしてパラレルワールドに迷い込む。その世界はある時間だけ日本国中の佐藤さんが狩られる世界だったのである。鬼に追いかけられるシーンは面白いのでアクションを駆使して走るだけの映画にしたほうが面白かったかもしれない。王政であったり、こんなヘボ王が18年も君臨していることのほうがおかしいのだが、もっと描き方あったのではないのだろうか?アイデアはいいのだから残念だ。翼と洋と愛を中心にして他のことは排除したほうが良かったと思う。ラストは救いがあるのだが、パラレルの妹にいいようにされるお兄ちゃんの話だった。