「トータル・リコール」「氷の微笑」や最近ではオランダ映画としては破格の25億円を投入して製作された「ブラック・ブック」などのポール・バーホーベンの映画である。ラジー賞部門に多数ノミネートされ監督自身が喜んで受賞式に出席したとして話題になった。あまりに猥褻な描写が多く、下品で内容がないためということでラジー賞を受賞したらしいが、ドラッグ・クィーンやゲイの間では評判のいい映画である。この監督はちょっと下品な美しさを持つ女性が好みだが本作でヒロインに起用したエリザベス・バークレーもまたその押し出しの強さで監督のお眼鏡に適ったようであり、監督の愛人という噂もあった女優だ。(ラジー賞をとったということで一時行方不明になっていたらしいが最近ではちゃんとした映画にも出演している)ダンスも出来るし確かに裸が多く猥褻なシーンもあるが私は嫌いではない。大体内容のスカスカな映画が多いくせに今更下品だとかレッテルを貼るのもどうかと思う。「デスパレートな妻たち」とかも団地妻の昼下がりとそう大差はないのだ。(しかも天下のNHKで放映)監督の愛人から出発した女優なんてわんさといるし(ミラ・ジョボビッチやサルマ・ハエックなどもそうだ)トム・クルーズを踏み台にしたニコキだってそう褒められたものでもないのだ。
ノエミ(エリザベス・バークレー)は田舎町からラスベガスを目指してヒッチハイクをするのだが、車に載せてくれたハンサムな男に荷物を盗まれてしまう。途方に暮れているときモリーというショーのお針子をしている女性に助けられて、モリーの家に世話になる。ノエミの夢はベガスのショーに出演することだったが、無名のノエミはトップレスラウンジ<チーター>でヌードダンサーとして働く。そこへ一流の舞台でトップダンサーとして有名なクリスタル(ジーナ・ガーションのヌードもたっぷり見られるのだ)とプロデューサーで恋人のザック(カイル・マクラクランが実に嫌な役で出演している)がやってきて、クリスタルはノエミにプライベートダンスをするように言うのだった。ノエミのいやらしいダンスにザックもかなりその気になる。自尊心を傷つけられたノエミはホテルのボーイをしているダンサーの男とダンスレッスンをしたりして、クリスタルのショー・ダンサーのオーディションを受けるのだが、セクハラめいたことを言われてカッとなり飛び出してしまう。だがザックの目はノエミに釘付けだった。ノエミはバックダンサーとして採用されるが、どうしてもクリスタルのようにメインダンサーになりたいのだった。ザックを誘惑して彼の豪邸のプールで激しいセックスをするノエミ。そしてクリスタルを階段から突き落とす。メインダンサーになったノエミだったが、ザックが主催するパーティで友人のモリーを連れていきモリーがファンだという歌手のアンドリューに紹介するのだが、モリーはアンドリューに暴行され犯されてしまう。傷ついてボロボロになったモリーの姿を見てノエミは娼婦の姿になってアンドリューのマンションへ行き反撃をするのだった。(このシーンはカッコイイ!!)ベガスのショービジネスに嫌気がさしたノエミはベガスを離れるのだった。もっと高みを目指してヒッチハイクするノエミの姿があった。