1997年はレオナルド・ディカプリオにとって記念すべき年となった。「ロミオ&ジュリエット」と「タイタニック」という2大恋愛映画に出演したことにより彼の名前は映画史上不滅のものとなったのだ。当時23歳のディカプリオはとても繊細で美しい。(今年彼は34歳になる)シェークスピアのあまりにも有名なこの作品はたった4日間の話なのである。日曜日にキャピレット家の仮面舞踏会で知り合った2人は月曜日にはロレンス神父のもとで密かに結婚をするのだが、その夜ロミオは友人のマキューシオをジュリエットの従兄弟ティボルトに殺されてしまいやむなくティボルトを殺害してしまう。2人はたった一度だけ結ばれる。火曜日にジュリエットはパリスとの結婚話がもちあがり、神父に頼んで一時的に仮死状態になる毒薬をもらう。水曜日に2人は死んでしまう。シェークスピアは台詞がシャレており示唆に富み含蓄が深いのだが、バズ・ラーマン監督は時代を現在のベローナに置き換えて台詞は400年前のシェークスピアのままの台詞を言わせている。監督の妻でもあり美術監督でもあるキャサリン・マーティンの貢献も大きいであろう。冒頭からキャピレットのティボルト(ジョン・レグイザモ)とモンターギュのベンヴォーリオ(ダッシュ・ミホク)がガソリンスタンドで一即触発状態から銃撃戦までの見せ方は必見である。(ティボルトの服装や靴の踵、拳銃にいたるまでキャピレットの紋章がつけられてスタイリッシュだ。モンターギュのチンピラたちも派手なシャツに身を包んでいる。)仮面舞踏会でのジュリエット(クレア・ディンズ)の背中の羽や水槽を隔てた2人の出会いなど。またプールで若い2人が夢中になって話すシーンなど忘れられない。(是非、草尾毅と坂本真綾の声優ヴァージョンで見ていただきたい)ラストの悲劇的な教会でのシーンもこの上もなく美しい。タッチの差の死の演出も素晴らしい。