いつまでも印象に残る映画というものがあるが本作がまさにそれ!である。ちょっと忘れない映像が随所にちりばめられており、このファン・カルロス・フレスナージョ監督は注目すべき才能の持ち主であることは間違いないのだ。強制収容所のただ1人の生き残りサム(マックス・フォン・シドー)は大地震で生き埋めになり唯一生き残った少年フェデリコを救出して育て上げた。成長したフェデリコ(ユウセビオ・ポンセラ)はサムの経営するカジノで1人勝ちしているお客の体に触れてその強運を奪い取ることが出来るのだった。サムはゆくゆくこのフェデリコにカジノ経営や財産を継がせようとしていたのだが、フェデリコはサムの元を去るという。サムはフェデリコと決別の抱擁を交わす。その時すでにフェデリコの強運を奪い取ってしまうサムだった。フェデリコは能力を奪われたまま放り出されてしまう。7年後、237人の乗った旅客機が墜落しただ1人生き残った男トマス・サンス(レオナルド・スバラグリア)は病院に収容されるが何と衣服の下に大量の札束が隠されていたのだ。一ヶ月前におこった銀行強盗の一味と特定されたトマスは女刑事サラ(モニカ・ロペス)の監視下の元に置かれて入院することとなる。そんなおり保険エージェントに扮したフェデリコがトマスの病室に入ってきて「ハートのエースが出たらここからでしてやる。」というのだった。見事エースを引いたトマスはフェデリコと共に病院を後にする。フェデリコはゲームに参加すれば自由と大金が手に入るというのだった。そのゲームとは互いに賭けるものをポラロイドカメラに撮り、ゲームに参加するというものだった。参加者3人の頭に糖蜜をたっぷり塗り、目隠しをして部屋を暗くすると大きな夜光虫が飛来してきてトマスの頭に止まったのだ。かくしてトマスは相手の賭けた別荘とスポーツカーを手に入れたのだった。別荘の近くの公衆電話からトマスは恋人のアナに電話をしてしまう。刑事サラによってアナの電話は盗聴されいたのだ。トマスとフェデリコはやっとのことで逃走するも、サラは別荘の持ち主にあたりゲームのことを知る。サラもまた家族で自動車事故にあい自分だけ生き残り夫と子供を亡くしていたのだ。サラはゲーム参加の資格が十分にありとみなされて、ゲームに参加する。これ以上言うと映画の面白さが半減するので言わないが、不思議な独特のムードを持った映画である。巨大な光る昆虫などちょっと忘れられない映像だ。一度も怪我をしたことのない闘牛士アレハンドロなども加わり、ラストのフェデリコらとサムの対決ま飽きさせない作りになっている。最近スペイン映画が面白い!