今敏の初のTVアニメである。WOWWOWで2003年から13話放映された。「千年女優」「パーフェクト・ブルー」「東京ゴッドファーザーズ」「パプリカ」など、独創的な映像で魅せる今敏監督。狂気じみたオープニングやエンディングはやはりマッドハウスと音楽を担当した平沢進の力量と言えるだろう。キャラクター・デザインは「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」の作画監督をした安藤雅司。自分の犬の名前をつけた<マロミ>というキャラクターが思いがけず大ヒットしてしまい鷺月子は戸惑っていたが、ある日通り魔少年バットの被害者第一号となってしまう。(一命はとりとめるのだが、彼女は時々記憶喪失になるのだ)少年バットは死にたくなった人間や追い詰められた人間の前に必ず現れるのだった。少年バットを追う中年刑事の猪狩慶一と若い刑事、馬庭光弘。少年バットが金色のローラーブレードをはき野球帽をかぶっていることから疑われる少年、鯛良優一。そのことで彼はいじめの対象になってしまう。反対に苛められっ子だった牛山尚吾が人気者にとって変る。だがその牛山も少年バットに殺害されてしまう。優一の家庭教師、蝶野晴美は大学の研究助手をしていたのだが、解離性同一障害に苦しんでおりもう一人の人格、マリアが現れているときは晴美の記憶はなくなっていた。マリアは派手な女でホテトル嬢をやっている。現場付近の交番にいる警察官、蛭川雅美は評判のいい警官だったが、裏ではヤクザと癒着しており情報を売る代わりに、女と金をヤクザの半田順次を与えてもらっている。猪狩らは中学2年の狐塚誠を犯人として逮捕するが彼は自分を<聖戦士>と思い込み多分に虚言妄想癖があるようだ。だが警察官蛭川の娘、妙子が第二の被害者となって殺害される。一体誰が少年バットなのか?13話の中には、主婦たちの仲間に入りたいために嘘をつく主婦、美栄子や現場付近で月子を目撃したという老婆。少女のかもめ、マッチョのゼブラ、老人の冬蜂ら3人がネットで知り合い集団自殺をしようとさ迷う話などが挿入される。(ワタシはこの9話が好きなのだが)狂気を孕んだミステリー仕立てのアニメなのだが、演出が素晴らしい!!映像も魅力的である。