タランティーノの脚本でロドリゲスが監督した2人の初タッグ映画。冒頭から魅せる!!乾いた土地のハイウェイ沿いにある雑貨屋に銀行強盗をしてきたばかりのゲッコー兄弟が逃げ込み、客のティーンエージャーの女の子たちを人質にして「サツにたれこむとぶっ殺すぞ!」と脅かす。そこへいつもの通りのテキサス・レンジャー、アール・マクグロー(マイケル・スパークスがテンガロン・ハットをかぶって滅法しぶい親父だ)がやってきて雑貨屋の店主と会話する。アールがトイレを借りている間にセス・ゲッコー(ジョージ・クルーニーが首のタトゥーもクールで男臭くてカッコいい!)が店主を脅かすが、ちょっとオツムの弱いリッキー・ゲッコー(クエンティン・タランティーノ)が兄貴に「こいつがテキサス野郎に合図を送りやがった!」と言う。この辺の店主とゲッコー兄弟のやりとりは絶妙だ。リッキーのせいで案の定激しい銃撃戦になる。店主の反撃が凄まじい!(私はこのシーンを幾度となく見たが素晴らしいの一言に尽きる)ゲッコー兄弟が店から出てきて背後で雑貨屋が大爆発をおこし車に乗り込みハイウェイを走り去る。(トランクの中には縛られた中年女性がおしこめられている)場面は変わりダイナーレストランで食事をする3人の姿がある。以前は牧師だったが妻がむごい死に方をしたことにより信仰を捨てたジェイコブ・フラー(ハーヴェイ・カイテル)は19歳の娘のケイト(ジュリエット・ルイス)と中国人の養子(アーネスト・リウ)を連れて新天地ニューメキシコを目指してキャンピングカーで旅をしていた。ジェイコブは運転に疲れてモーテルに泊まろうと言い出す。そのモーテルには逃走中のゲッコー兄弟も宿泊しようとしていた。セスがちょっと用事を済ますために外出する間にリッキーは人質の銀行員のおばさんを惨殺してしまう。(リッキーの妄想癖と残虐性にセスもお手上げ状態)ゲッコー兄弟に脅されて国境を越えようとするフラー家の3人。そして5人は無事国境を越えて<ティッティー・ツイスター>(おっぱいグルグル)という名の店にやってくる。そこにはチェット・プッシー・カルロス(チーチ・マリンはロドリゲス映画の常連。プッシーを連呼する役柄で下品だ)や強面のバーテンダー(ダニー・トレホはロドリゲスの従兄弟らしいが、麻薬や強盗などで刑務所に服役していたという猛者)、股間に拳銃を装備したセックス・マシーン(トム・サヴィーニは特殊メイクのプロであるが映画にも出演している。)らがいた。あぶない連中があふれたその酒場では毎夜、地獄のサンタニコ(ハルマ・ハエックが素晴らしい肢体に白い大蛇を巻きつけて登場する。当時ロドリゲスの愛人だったが、最近ではフランスのファッション業界の大富豪と結婚して出産し女優としてのキャリアも順調だ)のショーが始まるが、その魅惑のショーは屈強の男たちを地獄へと誘うヴァンパイアの饗宴だったのである。この映画は野沢那智と広川太一郎、大塚周夫の吹き替えで見られることを強くお勧めする。クルーニーのやさぐれ感とタランティーノのいっちゃったキャラは那智と太一郎コンビでないと面白くない!