フィリップ・ジアンの同名小説をジャン=ジャック・ベネックス監督が映画化。1986年のフランス映画である。様々なクリエーター達に影響を与えた作品である。山田詠美という作家がデビューしたとき、ベティ・ブルーを彷彿させるような世界と言われていた。映画の冒頭から激しいSEXシーンで驚く。海辺のコテージに住む中年男性ゾルグ(ジャン=ユング・アングラードはこの作品で女性ファンが増加し日本のCMにも登場した)は作家志望だがペンキ塗りで生計を立てていた。ある日ゾルグはウェイトレスをしていたがオーナーに嫌気がさして仕事を辞めてしまったという奔放な若い女ベティ(ベアトリス・ダルは本作が映画デビューだが、この作品で一躍有名になった。彼女自身ベティのような自由奔放な女性でその後も麻薬や傷害で幾度も逮捕されており、2005年には刑務所に服役している男性と結婚している)に出会う。二人は意気投合してゾルグのコテージで一週間もSEXに耽溺していたのだった。家主が500軒分のペンキ塗りの仕事をゾルグに依頼する。当初はベティも手伝っていたのだが(裸の上にサロペットを身につけているベティ)偉そうな家主に反感を持ったベティは家主の車にペンキをぶちまけて、家財道具も窓から投げ捨てるのだった。ダンボールを捨てようとしてゾルグに止められる。その中にはゾルグの原稿が入っていたのだ。それを読んだベティはゾルグが偉大な作家なのだと錯覚してしまう。原稿にケチをつける大家を2階から突き落として、コテージに火をつけて全焼させてしまうのだった。二人はベティの友人リザの所に行く。リザの恋人エディが経営する<ピザ・ストロンボリ>の手伝いをするのはいいが、ベティは偉そうな女性客の腕をフォークで刺してしまう。ベティはゾルグの原稿をタイプしてあちこちの出版社に送るのだが、ある出版社から返事がきて原稿を辛辣に批判しているのを読んで頭にきたベティは編集長のところへ行き罵倒した挙句、落ちていた櫛で顔に傷をつけてしまうのだった。編集長はベティを告訴しようとするがゾルグが反対に彼を脅迫して告訴の取り下げをさせる。ほどなくエディの母の訃報が知らされ、4人はエディの実家へ行く。穏やかな田舎でゾルグはピアノ店に就職して休みの日には二人でドライブへ行くのだった。その日はベティの20歳の誕生日だったのだ。用意しておいたお祝いのケーキでベティと誕生日を祝福した二人の幸福はずっと続くかに思われた。子供を熱望していたベティに送られてきたのは陰性であったという結果通知だった。その頃からベティの様子がおかしくなりだす。ガラスを素手で割ったりするベティ。ある日救急車が自分の家へ行くのを見たゾルグは不安な心でベティのいる家に入ると、ベティは自分の目をえぐりだしていた。精神病院に入院させたのだがベティは廃人のようになってしまっているのだった。ゾルグはピローをベティの顔に押し付ける。もうこれ以上ベティが苦しまないように・・・・。音楽は「善き人のためのソナタ」のガブリエル・ヤレド。あらゆる意味で記憶に残る映画である。