ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス夫妻が5年かけて製作した渾身の作品。(かなり資金難であったらしい)だが、あまりの反響にサンダンス映画祭、史上最高額で配給権を売却した。アカデミーの脚本賞と爺さん役のアラン・アーキンが助演男優賞を受賞した。フーヴァー一家のロード・ムービーはちょっぴりホロッとさせる。一家にママの弟フランクがやってくる所から物語は始まる。フランク叔父さん(スティーヴ・カレル)はプルースト研究者、大学で教鞭をとっていたのだけれどライバルに先を越され、恋人も取られて叔父さんは自殺未遂をしてしまった。それでうちのママ、シェリル(トニー・コレット)が身元引受人になって家に連れ帰ったってワケ。あ、そうそう恋人って言っても男の人らしい。ゲイの叔父さんにパパのリチャード(グレッグ・キニア)は「負け犬!」と決めてかかるの。パパは独自に成功論を書いていて(9ステップ・プログラムっていうらしい)今出版社に売り込み中なんだって。おじいちゃん(アラン・アーキン)はヘロイン中毒でとっても口が悪いの。叔父さんを見て「このホモ野郎!」だって。でもワタシにはとってもいいおじいちゃん!ワタシにダンスの振り付けをしてくれているの。叔父さんはお兄ちゃんドウェイン(ポール・ダノ)にこっそり言ったわ。「よくこんな家族でガマンしてられるね。」お兄ちゃんはメモに<家族なんて大嫌い!>って書いてみせた。お兄ちゃんはニーチェって人の肖像を部屋に飾っているの。それで空軍士官学校に入学するのがお兄ちゃんの夢。かなうまで沈黙を守るって誓いを立てたワケ。ワタシはオリーヴ(アビゲイル・ブレストン)。美少女コンテストで優勝するのがワタシの夢。食事中に凄い電話がかかってきたの。ミス・アリゾナがフショウジを起こしたとかでワタシが繰り上げ当選したの。キャ〜!!ワタシは美少女コンテストの全国大会<リトル・ミス・サンシャイン>に出場が決まったってワケ。キャ〜!!険悪ムードだった食卓もいっぺんにワタシの事でもちきりに。年寄りのおじいちゃんを家に置いてもいけないし、高校生のお兄ちゃんと自殺未遂した叔父さんを一緒に置いていくわけにもいかない・・・ってことでパパはフォルクスワーゲンのミニバンを借りてきた。ワタシたち一家はカリフォルニアに出発することになったの。ところがエンジンがかからない。パパはお金がなくてケチったみたい。でも家族がいれば大丈夫、皆でバスを押して飛び乗ることになった。キャ〜!!楽しい!・・・という訳で一家は狭いバスの中で互いをののしり合いながら、時には慰めあいながら一路カリフォルニアへ。家族ってうっとおしい!でも時にはイトオシイ!