サントリー・ミステリー大賞佳作を受賞した横山秀夫の幻のデビュー作を水谷俊之監督がドラマ化。
1990年12月忘年会の宴席にいた溝呂木(上川隆也)は警察署長、藤原(長塚京三)の呼び出される。15年前の高校教師、嶺舞子(街田しおん)の自殺は他殺だというタレコミがあったというのだ。時効成立まで24時間!その間に捜査の指揮に当たれと命令される。15年前に在学中の男子高校生3人組がその殺害に関与したという情報であった。しかもネタ元は隠されていた。溝呂木は早速3人の身柄確保を指示。容疑者の一人、喜多(岡田義徳)は当時の同級生、和代(宮地真緒)と結婚しており一児をもうけていた。現在は車のセールスをしている。取調べには寺尾(津田寛治)が当たる。もう一人の容疑者、竜見(新井浩文)は地上げ屋をやっており以前少年課にいた徳丸(塩見三省)が顔見知りなので取り調べに当たった。だが最後の一人、橘(柏原収史)の所在は知れなかった。取調べを進める内に3人は15年前に<ルパン作戦>という計画を立てていたことがわかる。それは期末試験の問題を職員室の金庫から盗むというものだった。一方で大友(吹越満)は被害者、嶺舞子の履歴について調査するのだった。驚いたことにこの3人組がアルバイトをしていた<ルパン>という喫茶店のマスターが15年前、溝呂木が3億円強奪事件の被疑者であった内海一矢(遠藤憲一)がマスターをしていた喫茶店だったということがわかるのだった。15年前時効成立の直前まで内海を取り調べていて落とせなかった溝呂木は深い因縁を感じる。溝呂木は内海を参考人として呼ぼうとするが、内海は日本全国や韓国にまで買い付けに行っており、所在が知れなかった。竜見も喜多も誰かをかばっているようであり、その口を割らせようとする刑事たち。だが校舎の屋上から遺書を残して、飛び降り自殺したと見られる嶺舞子の死体を見たか?という問いかけに竜見が「暗くてよくわからなかった。」と言ってしまう。溝呂木は登校時に発見されたという嶺舞子の死体を発見される以前に彼らが見たのではないかと疑う。そして竜見の供述から橘がホームレスになっていることを聞いた捜査員は橘を探しに出る。嶺舞子と共に行動していた音楽教師、日高鮎美(羽田美智子)の行方も追う。次から次へとわかる新事実!そして溝呂木の前に15年前、捕まえられなかった内海が警察にやってくる。横山秀夫のデビュー作なので後の作品のようにはいかないが、なかなかの良作である。