夏目小太郎の映画批評
夏目小太郎が独断と偏見で映画批評
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2008/04/16 Wed  20:52:22» E d i t
夏休みのレモネード夏休みのレモネード
(2004/01/21)
アイダン・クイン、ボニー・ハント 他

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1998年マット・ディモンとベン・アフレリックが共同執筆した「グッド・ウィル・ハンティング」は全くの新人だった彼らを出演させてガス・ヴァン・サントス監督で映画化されていきなりのアカデミー賞受賞という快挙をなした。チャンスを得た2人の若者のその後の活躍は周知のとおりである。そんな2人が主催する脚本家コンテストで12000本の中からグランプリをとったのがこの「夏休みのレモネード」だ。
1976年のシカゴ。貧しいアイルランド系カソリックの家に生まれた8歳の少年ピート・オマリー(アディ・スタイン)はいたずら好きで学校のシスターを困らせてばかりいた。そこでシスターはピートに<この夏休みに良いことをしなければ地獄行きは免れない>というのだった。いくら悪がきのピートでも地獄行きは困る。ピートは一計を案じるのだった。クリスチャンのピートはユダヤ教のラビにあいユダヤ教会の前で<天国行きのレモネード>を売りたいのだと申し出るのだった。(普通こういうことを宗派の違う人にいうことは許されないのだろうが)ラビ・ジャコブセン(ケヴイン・ポラック)は快くそれを許すのだったが、ユダヤ教の人々がカソリックの教えを聞くはずもなく、誰一人としてレモネードを買うものはなかった。そんな時、ラビの自宅が火事になり消防士だったピートの父親ジョー(アイダン・ケイン)が自宅にいたラビの息子ダニー(マイク・ワインバーグ)を救い出すのだった。ところがダニーの子守をしていたエスタは煙に巻かれて死亡してしまう。あまり年齢の違わないピートとダニーは仲良しになるのだったが、ダニーは白血病で余命が少ないと聞いたピートはキリスト教に改宗すれば天国へ行けるとダニーに教えるのだった。ダニーはどうしても天国へ行きたいといい、ピートは10の課題をクリアすれば天国へいけるとダニーにいうのだった。そして9つの課題をダニーはクリアする。最後の課題は少し難しくなくてはならないと思ったピートは、ミシガン湖のブイのあるところまで泳いで行って戻ってくるようにダニーにいう。少し大きいピートは行きは50回で帰りは55回数えたら往復できるのでダニーには60回数えるようにいうのだったが、ダニーの病状が悪くなり寝込んでしまうのだった。一方ピートの長兄パトリックは成績優秀で医大に進学したがっていたが、貧乏な家庭のこともあって父親は役所に勤めるようにいうのだった。そんな時、ラビ・ジャコブセンがやってきて、パトリックにユダヤ教会の奨学金を出したいと言いにくるのだったが、父親ジョーは宗派の違うお金など受け取れないと言い出し、挙句の果てにユダヤ教の宣伝のためにやるのかとラビをなじる。長兄の進学は?ダニーの命は?どうなるのか・・・・。
この話は宗派を越えて人間としてあるべき道を指し示しているのだ。ユダヤ教の子供であろうがどんな子供でも火の中から自分の命を顧みずに救ったピートの父親のようにラビ・ジャンセンもまた宗派の違うパトリックに教会の奨学金を出すのだ。人として正しい道をゆくものは自らを救うという話なのである。これはとてもシンプルなようだが簡単にできることではない。

テーマ:心に残る映画 - ジャンル:映画

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