2000年〜2003年月間アフタヌーンで連載されていた黒田硫黄の「茄子」シリーズのアニメ映画である。これを観た宮崎駿が絶賛し、宮崎駿の一番弟子の呼び声も高い高坂希太郎がキャラクター・デザインを担当した。製作会社はマッドハウスである。(ジブリじゃない)高坂希太郎という人は宮崎アニメには全て参与しておりこの人なくしては宮崎駿の世界は成り立たないとまでいわれている。あの杉浦直樹が「モンスター」をアニメ化するにあたってキャラクターデザインに高坂希太郎を指定してきたというのだから、その力量がわかるというものだろう。高坂希太郎とマッドハウスなら間違いない!!
2003年の前作「茄子アンダルシアの夏」を観てから本作を見てもいいが、その反対でも構わないだろう。茄子シリーズは自転車レースの面白さを存分に描いていてとても面白いのだ。自転車レースに詳しくない人も十分楽しくみられる。コーナーを曲がるときの疾走感というか景色の動きかたとか非常によく出来ている。チームの駆け引きも面白い。へーえ!っと思うことがたくさんあるのだ。前作はアンダルシア地方だったが今回はジャパンカップなので栃木の宇都宮が舞台だ。前作はカラリと晴れ渡った天気だったが、今回は雨の中でレースをする。<チーム・パオパオビール>のペペ・ベネンヘリとジャン・ルイージ・チョッチは日本にやってくる。マルコ・ロンダリーニの自殺を聞いたばかりのチョッチはレース人生に疑問を抱くようになるのだった。マルコはレース最終日前日に自殺したのだった。同じイタリア人のチョッチはとてもショックを受けていたのだった。それはペペも同じことだったが、ポイントのために走るのは嫌だというチョッチに俺は勝つために生きているというのだった。チームボランティアの少女豊城ひかる親子の応援も得て、ペペは持ち前のガッツでレースに臨む。観た後は素敵な爽快感と高揚感を得るはずである。こうやって観ると日本のアニメはとてもレベルが高いなあ〜と今更ながらに思えるのだ。