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きみにしか聞こえない(70点)

きみにしか聞こえないきみにしか聞こえない
(2007/12/07)
成海璃子.小出恵介

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乙一の原作は読んでいたので後に「イルマーレ」を見たとき<これって乙一?>ってパニックになってしまった。パクッているクセに原作の良さがちっとも反映されていなくて悲しくなったものだ。アメリカのリメイク版はさらにひどかった。サンドラ・ブロックがキアヌ・リーブスに一年間会えないとかギャーギャー言っているのには萎えた!(日本人は一年くらいじっと待つんだよ!「テラコッタ・ウォーリア」の主人公なんか彼女の生まれ変わりを2000年近くも待つんだよ!所詮西洋人には理解不能なのだ)
乙一の良さは平明な文章の中にすぐれたアイデアが光り、それが心に染みとおるように書かれている点なのである。決して押し付けがましくなく、そのくせにいつのまにかキチンとこちらの心に美しい花の咲く種子を一粒残してゆく。本作もまた静かにひっそりと生きている男女を描いた。彼らの類まれな優しさと辛抱強さ、自分よりも他者を大切にするその心根の素晴らしさに感動せずにはいられない。
リョウ(成海璃子)は女子高生だが親しい友人も出来ない内向的な性格で、携帯電話も持っていないのだった。ある日公園でオモチャの携帯電話を拾うのだが、その電話が突然に鳴る。おそるおそる出てみると電話の相手はリサイクルショップに勤めるシンヤ(小出恵介)だった。シンヤは耳の不自由な青年で彼もまた携帯を持つことがなかったのである。そして2人はたびたび携帯で会話するようになるのだった。その電話は少し時間がずれていたのだ。(このズレが乙一のすぐれたアイデアなのだ)そして2人は会おうということになる。待ち合わせの場所を決めて約束するのだが・・・・。ここから先はDVDで確かめていただきたい。とても素晴らしい出来である。自分の流す涙が暖かいことに気づくだろう。
失はれる物語 (角川文庫)失はれる物語 (角川文庫)
(2006/06)
乙一

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この中の「calling you」が映画の原作。映画「KIDS」の原作「傷」も入っているので是非読んでみていただきたい!

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