主な登場人物は5人、場面は主人公の自宅周辺のみ!低予算でこれほどスリリングで面白い映画が撮れることを証明した「ディスタービア」は映画の王道をいっている。監督はD・J・カルーソー。主役のシャイア・ラブーフとは今年「イーグル・アイ」でもタッグを組む。いまや「トランスフォーマー」や「インディ・ジョーンズ」最新作などスピルバーグの秘蔵っ子と呼び声も高いシャイア・ラブーフ。年齢より若々しく見える彼は本作でも17歳の役だが、走る姿がなかなかにいい演技派俳優だ。ケール(シャイア・ラブーフ)は一年前の悲劇的事故を引きずっておりすっかりやる気をなくしていた。スペイン語の授業で先生から言われた言葉にカッとしたケールはその先生を殴ってしまう。傷害に問われた彼は少年院行きは免れたが3ヶ月の自宅謹慎処分になってしまう。それも自宅から30メートル以上出てしまうと足首につけられたGPS機能が作動して警官が飛んでくるのだった。問題ばかり起こすケールに母(キャリー・アン・モス)は罰としてゲームもネットも解約してしまう。することのないケールは退屈でしょうがない。近所の悪ガキに犬のウンチ爆弾をお見舞いされたりするが、反撃することも出来ずストレスは溜まる一方。そんなある日、ケールは近所を覗き見する楽しみを覚える。向かいの奥さんがテニスに出かけている間に夫が帰宅してベビーシッターと浮気している現場を見たり、悪ガキたちが母親に内緒でエロTVを見ていたりして結構面白い。そして隣にスタイル抜群の女の子アシュリー(サラ・ローマー)一家が越してきてからというもの、ビキニ姿でプールを泳いだり自室で着替えをする彼女を覗き見するのが最大の楽しみになるのだった。ニュースで女性連続失踪事件を報道している折も折、隣家の男ターナー(デヴィッド・モース)が血まみれのゴミ袋を運ぶのを目撃してしまう。友人のロニー(アーロン・ヨー)と一緒に覗き見していて隣家のアシュリーに気づかれてしまい、彼女も交えてターナーの調査をする3人だった。目撃証言と同じバンパーをへこませたムスタンクに乗り、赤毛の女を連れ込むターナー。その女の悲鳴を聞き逃げ惑う様子を覗き見していてケールは慌ててカメラのフラッシュをたいてしまう。「見つかった!」と思ったケールが恐る恐る窓を見るとこちらを見ているターナーの姿が・・・。翌日母と一緒に家にやってくるターナー。さあ!ケールはどうするのか?彼の行動を規制しているGPSが彼を救ったり、携帯電話やi−Pod,ビデオカメラを駆使してスリルに満ちたハラハラドキドキ展開に手に汗を握る。アメリカでも10週連続ベスト10入りもうなずける。