児童文学の女王と呼び声も高いアニー・M・G・シュミットの「ミヌース」をフィンセント・バル監督が映画化。オランダでは100万人を超す動員数があったというヒット作だ。児童文学であるから、ストーリーはいたって単純だが、アムステルダムやスキーダム、ヒルヴァーサムなどオランダの美しい都市がふんだんに見られる。だが一番の見所は人間の女の子になったミヌース(カリス・ファン・ハウテンが「ブラック・ブック」とは違いとてもキュートだ。)が屋根を行き来したり、魚やネズミをかじったり、自分の顔を毛づくろいするみたいにクルクル撫で回したりするのがとても可愛らしいのだ。ミヌースはお屋敷の飼い猫、姉ネコと夜でかけたとき、消臭剤工場のトラックが落としたドラム缶を舐めていて翌日、目を覚ますと女の子になっていた。一方キレンドールン新聞社の記者ティベ(テオ・マーセン)は特ダネをモノにしたいのだが、引っ込み思案の性格が災いしてクビになる。落胆したティベは犬に吼えられて木の上にいる不思議な女の子を見かける。その女の子のことを書こうとしていると雨に濡れた昼間の女の子がやってくる。ちょっと言動のおかしな女の子は名前をミヌースだという。ネコ情報に詳しいミヌースを秘書に雇うことにするのだった。屋根で過ごすミヌースにネコたちは追い出そうとするが、ミヌースは威嚇する。市長さんの飼い猫モールチェ叔母さんには「小鳥を千羽やるからと言われても人間になるなんて嫌だね!」と言われる始末。なかなかミヌースの話を信じないネコたちに<ミャウミャウの歌>を歌って本当だと信じさせるミヌースだった。(このシーンがなかなかに可愛らしい)牧師さんの飼い猫、牧師夫人から古い金貨のありかを聞いたミヌースは早速ティベにそのことを教える。ティベはそのスクープをものにして職場復帰をするのだった。編集長のプレイボーイ猫ティヌスや野良猫ママのヤッケプース、学校猫でオシャベリのシモンなど猫たちがとてもキュートだ。ティベに緑色のお財布をもらい始めて買い物に行くミヌース(服もカバンも緑のミヌースはオシャレもの?)。だがお魚をお金で買うという習性のないミヌースには大変勇気のいる行動だが、お魚欲しさにがんばっちゃう!けれど帰り道で犬に遭遇してやっぱり木の上に・・・・。心がなごむこと請け合いの映画だ!