ナチョ・リブレ覆面の神様(73点)
ジャン・レノの「グラン・マスクの男」でご存知の人もいるだろうが、メキシコの伝説的ルチャドール(プロレスラー)フライ・トルメンタこと(日本では暴風神父と言われている)セルヒオ・ペテニスをジャック・ブラックが演じている。メキシコではルチャ・リブレと言われて国民的スポーツであるレスリング。セルヒオ・ペテニスは若い頃は相当荒れた生活を送っており100回以上も留置場に入っていたが20歳の時に神父となり多くの孤児を養う身となるが、財政が逼迫してしまい32歳で一念発起して覆面レスラーとしてデビューする。最初のファイトマネーは200ペソ(30円)だった。必殺技が空中殺法なのでフライ・トルメンタと名づけられた。そのファイトマネーで今までに3000人以上の子供たちを育てたという。現在はペテニスの孤児院から巣立って弁護士となったマリオという青年がフライ・トルメンタJrとして活躍している。「バス男」でブレイクしたジャレッド・ヘス監督の本作は感動作というよりコメディ・タッチである。だがナチョと戦うレスラーたちがスピーディな妙技を披露しており見る価値はある。(スタント監督は有名なニック・パウエル)イグナシオ(ジャック・ブラック)は母がスカンジナビアの宣教師で父がメキシコの助祭だったが両親とも死んでしまい、修道院で暮らしていたが料理番の彼は新鮮な食材が手に入れられず難儀していた。ある日、廃棄物のタコス・チップをもらいに行った帰りにスティーヴン(ヘクター・ヒメネスはメキシコでは大人気のコメディアン)という浮浪者の若者にチップを奪われてしまう。スティーヴンは痩せた体だが俊敏な動きで捕まえることが出来ない。修道院に美人シスター・エンカルナシオン(アナ・デ・ラ・レグエラはペネロペ・クルス似の美人さん)がやってきて一目で好きになるイグナシオ。修道士としてもやる気のないイグナシオだったがルチャ・リブレのチャンピオン、ラムセスに憧れておりいつか自分もリングに立ちたいという夢を持っていた。だが孤児の一人が「新鮮なサラダを食べたい!」というのを聞きどうしょうも出来ない自分に歯がゆさを感じ、ルチャドール募集の張り紙を見て一大決心をする。それにはパートナーが必要である。イグナシオはすばしっこいスティーヴンをスカウト!なぜかミシンの得意なスティーヴンはマスクからタイツ、マントにいたるまで自分で作ってしまう。最初の試合は散々だったがファイトマネーがもらえて大満足の2人。仕事も順調にありファイトマネーも増えていく。その金で子供達に新鮮なサラダを食べさせてやるのだった。メタボな体のジャック・ブラックだがちゃんとプロレスをしており撮影中にやはり怪我もしたらしい。お得意のギターは披露しないものの、この人が画面にいるだけで笑ってしまう。相棒のヘクター・ヒメネスも間抜けた顔つきで可愛らしい。メキシコのおじちゃん達もいい味出してます。お気楽に見れる作品。
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