皆月(70点)
![]() | 皆月 ニューマスター・プレミアム・エディション [DVD] (2007/09/21) 奥田瑛二;北村一輝;吉本多香美;荻野目慶子 商品詳細を見る |
花村萬月の「皆月」は吉川英治文学新人賞を受賞した作品。それを「鬼火」の望月六郎が映画化。切なく愛おしい花村萬月&望月六郎のコラボにハマる人もいるだろう。<愚かでなければ愛せない、愚かでなければ愛する資格もない>サラリーマンの諏訪(奥田瑛二が情けないくらいくたびれた中年男で登場する)は妻の沙夜子(荻野目慶子は道を踏み外す女の役が似合う)に逃げられてしまう。沙夜子は<みんな月でした。がまんの限界です。さようなら>という手紙を置いて、貯金1000万全額と共に消えてしまう。その上、会社が倒産してしまい失業保険も出ない諏訪は茫然自失の状態。そんな諏訪のところに妻の弟であるアキラ(北村一輝)がやってくる。アキラはヤクザのチンピラだったが、落ち込んでしまった義兄を放ってもおけず、高級クラブやソープへ連れていく。そんな所へ行ったことのない諏訪は最初、戸惑うがアキラに由美(吉本多香美)というソープ嬢をあてがわれるのだった。諏訪に惚れてしまった由美は諏訪と一緒に暮らし始める。2人はSEXに耽溺する毎日。ある日、由美の借金を取り返すためにアキラは人を殺してしまう。3人は沙夜子のいる能登半島の皆月へ逃亡しようとするのだった。沙夜子は一緒に駆け落ちした組員と3人に会いにやってくる。沙夜子は意外なことを告白するのだった。(ありえないようなことでも荻野目慶子が言うと本当に聞こえるから凄い)人は皆、月なのだが自分にとって太陽と思える人が現れることがある。そんな時、人は愚かなほど人を愛するものなのかもしれない。なぜなら人は一人で生まれて一人で死んでいくものなのだから。元々、孤独に生まれてくるものなのだから。
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