夏目小太郎の映画批評
夏目小太郎が独断と偏見で映画批評
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2008/04/10 Thu  18:52:21» E d i t
 » どろろ(50点) 
どろろ(通常版)どろろ(通常版)
(2007/07/13)
柴咲コウ、瑛太 他

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手塚治虫という漫画家は怪物のような人だった。どの作品をとってもクオリティが高い。「ブラックジャック」や「火の鳥」「陽だまりの樹」「三つ目がとおる」「グリンゴ」「鉄腕アトム」など枚挙にいとまがないほどだ。中でも「どろろ」の面白さはベスト3に入る程の秀逸な出来である。その原作を映画化するというのであるならば、それ相応の覚悟が必要であるだろう。このストーリーはとてもよく出来ている。そしてその中に盛り込まれていることは手塚氏の切なる願いでもあった。
だがこの映画は残念だがよく出来ているとはいえない。化け物のデザインもイマイチだ。話自体が面白いから各国から興行をさせてくれというオファーが多数あったと思うが、この作品はひどい!!
百鬼丸(妻夫木聡)の父醍醐景光(中井貴一)は天下取りの代償として48の魔物どもと契約を交わすのだった。その代償とはこれから生まれてくる子供の体の部分48個を魔物にくれてやることだったのだ。百鬼丸は欠損した体のまま川に流されて捨てられる。そんな百鬼丸を医者の寿梅(原田芳雄)が拾い上げて義手や義足など欠損した部分をつけてやる。それは死んだ子らの亡骸に薬草を注入してエレキテルで作ったものだった。両手には刀をつけてもらう。寿梅がなくなり天涯孤独の身となった百鬼丸は声に導かれて魔物を退治する旅に出るのだった。魔物を一匹殺すたびに欠損した体の部分が百鬼丸のもとに返されるのだった。蟹の化け物と戦って右足を得た百鬼丸はスリのどろろと出会う。どろろは父の火袋を醍醐景光に殺されていたのだ。どろろは百鬼丸の妖刀を目当てに百鬼丸について行くのだったが2人の間には信頼と愛情が芽生えるのだった。
NAKA雅MURAのシナリオは「スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ」でもイマイチだったが今回も決してよく出来ているとはいえない。どろろは漫画では子供だが、別に20歳の女性でもかまわないのだが柴崎コウは元気いっぱいに演じていて好感はもてるが何だかよくわからないキャラになっており、百鬼丸も最初は盲目なのだからもっとそういう演出があっても良かったのではないだろうか?本人がちっとも苦労している様子がなく、本来の体を取り戻したいという渇望がイマイチ伝わってこないのだ。本来の体の一部が戻ってきて痛む様子は出てはいるのだが、もどかしい感じがいつまでも残るのだ。

テーマ:DVDレビュー - ジャンル:映画

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