カスピアン王子の角笛(30点)
第一作に比べたら随分見劣りがする。白い魔女のティルダ・ウィンストンもチラッとしか出てこないし、タムナスさんの姿もなく、その代わりイケメンのカスピアン王子(ベン・バーンズはハンサムだがあまり見せ場は用意されてはいない)を投入した訳だが、戦闘民族テルマール人の前では小動物やケンタウロス、ドアーフ族やアナグマ、ミノタウロスやセノトールなど有象無象の集まりでは勝てない気がするのだが(ファンタジーだから勝つのね!これが)どうも嘘くさくていけない。ニュージーランドのカセドラル・コープとか美しい海岸線が出てくるのだけれど(なぜかクローゼットは使わずに、ペベンシー4兄妹たちは地下鉄にいるところを角笛で召還されてこの海岸の洞窟に現れる)南洋の海の色でファンタジー世界の色ではない。ペホマドリンク(息を吹き返す薬)をアイテムに持つ末娘ルーシーはまだ許せるとして、長女のスーザンは成長してますます可愛くなくなってきている。(弓矢を射る時も動作が遅い!その上カスピアンとキスするシーンがありベン・バーンズ、ファンの奥様方から憎まれるに違いない)長男のピーターや次男のエドマンドも中くらいの役立ちようで(英雄王ピーターなどと呼ばれてこそばゆい)角笛を吹いたカスピアン王子もチェッ!と舌打ちしたくなるだろう。監督は「シュレック」のアンドリュー・アダムソン。どうりでシュッレクの猫に似た羽飾りを頭につけたネズミ、リーピチープが活躍する。第一作目から1300年経ったナルニア国はテルマール人に征服されてすっかり荒れ果てていた。王の弟ミラースに王子が誕生して先代王の王子カスピアンは命を狙われる。王子の家庭教師でもある博士は角笛を持たせて、危機が迫ってきたら吹くようにと言い城から王子を逃す。森の迷いこんだ王子が最初に出会ったのが、ドアーフのニカプリクだった。王子は博士のお話が本当だったことを知る。がミラースの追っ手が迫ってきて王子は角笛を吹く。一方、大戦下のロンドン、ペベンシー兄妹は地下鉄にいてナルニアに召還される。だが自分たちが統治していた頃から1300年も経ちナルニア城はすっかり荒廃していた。伝説の4人はカスピアン王子らと共にミラースの軍団と戦う。暗い世相のロンドンにいる4人の子供たちがファンタジーの世界にしばし癒しを求めるといった話である。この調子で三作目も作るのかと思うと相当スタッフは痛い人たちである。2時間30分は長すぎる。
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