タロットカード殺人事件(60点)
![]() | タロットカード殺人事件 (2008/03/19) スカーレット・ヨハンソン、ヒュー・ジャックマン 他 商品詳細を見る |
ウッディ・アレンはスカーレット・ヨハンセンがかなりお気に入りらしい。ヨハンセンを好きなようにしている感がある。眼鏡っ子で敢えてダサイ格好をさせている。それにまあよく喋る。(以上にアレン自身がよく喋ってはいるが。)パーティシーンもデートシーンもゴージャスには程遠い!臙脂色の水着だけが唯一ヨハンセンの眩しい肢体を披露させているのだ。ヨハンセンは「青いターバンの少女」では謎めいた美少女になっていたが今回はコメディタッチだ。
日本で言う所の三途の川の渡し舟の上で敏腕ジャーナリストだったジョー・ストロンベル(イアン・マクシェーン)が一人の女性と話をしている。(舳先には大きな鎌をもった死神がいる。)ジョーは<タロットカード殺人事件>を追っている途中に脳血栓で急死してしまう。女性はマルコム卿の秘書をしており連続殺人犯に肉迫して毒殺されたというのだった。「タロット殺人事件の犯人はマルコム卿の息子よ。」ジョーの記者魂はじっとしていられない。舟をこっそり抜け出してシャバに舞い戻るのだった。
サンドラはジャーナリスト志望のアメリカ人女子大生。ロンドンに住む女友達のところに滞在中、マジックショーを観に出かける。そこではスプレンティーニ(ウッディ・アレン)のマジック・ショーをしていたのだ。マジックの腕は三流だが話術は一流というスプレンディーニ。女性が箱に入って消えるというマジックにサンドラを選ぶ。サンドラが箱に入った途端、ジョーの亡霊が現れる。「タロットカード殺人事件の犯人はピーター・マルコムだ。」と告げるのだった。ジャーナリスト志望のサンドラはこれはスクープと早速スプレンディーニ(本名シド・ウォーターマン)と調査に乗り出す。アレンとヨハンセンのデコボココンビが面白い。ピーターのくるスイミングプールにやってきた二人。サンドラは溺れるフリをしてピーターに助けてもらうのだった。ピーター(ヒュー・ジャックマンはウルバリンの時とは違い貴族出身の好青年を演じている。ウッディ・アレンと並ぶとアレンが小さすぎるのかジャックマンの長身がいやがおうにも目立つ。)はとても感じのよい好青年で、親子と名乗る二人を別荘のパーティに招待するのだった。リッチな石油商のはずのシドがセレブ相手にお得意の話術とマジックでアレン節を披露する。
サンドラとピーターは恋に落ちる。殺人現場にタロットが落ちているというだけで、大してタロットカードは意味をもたないのだ。幽霊も度々現れてはヒントを言うのだが、それも大して意味がないように思える。「16−21−12」などというが、それがピーターの自宅地下の楽器保管室の暗証番号で、そこへハラハラドキドキしながら入るのだが、ホルンの下にタロットカードがあり(ハングマンが一枚抜けているだけ)前回の殺しの証拠になるというだけなのだ。
場所もロンドン、アガサ・クリスティへのオマージュというがアガサもこのお粗末な推理劇には苦笑するに違いない。はっきりいってこれはコメディである。ヨハンセンを好きな人かウッディ・アレンの冗長なおしゃべりが好きな人はみたらよいだろう。(ほとんどユダヤネタで日本人には笑えない。)オチも中ほどで解る人が多いだろう。
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