女子高生サバイバル・ドライブ(50点)


アルバトロスと聞けば勇気あるB級映画を作り続けている会社だが、本作は意外に最後まできっちり見てしまった。超低予算でよくぞ!と褒めてあげたい位である。世の中には巨額の費用をかけて、有名スターを使い、ご大層な記者会見を開いて、出来上がった映画はクズ同然の代物だったりする。本作はハンディカムで、カメラマンに女の子たちの車から出ないよう指示したらしく、カメラが外へ出ることはない。それがかえってよかった!かなり残酷なシーンも想像するしかないのだ。監督はグレッグ・スウェンソンとライアン・ティーセン。映画を撮りたいと思っている若い人には大変参考になる作品だと思う。民放のドラマを見ているよりはずっと面白いのだ。ママの車を持ち出して女子高生5人組が夜のドライブに出たはいいが、道に迷ってしまう。途中の寂れた店によって道を聞くのだが、出るときに車を当て逃げしてしまう。しばらく行くとその車が追いかけてくるではないか!Uターンするもわき道に入ってしまい行き止まりに。すると追跡車がやってきて中から猟銃を持った中年女(中年といっても女子高生から見たという意味でまだ若い)が女子高生らにしゃがめ!服を脱げ!服の上にオシッコをしろ!と命令してくる。「何を見た?人の家庭壊しておいて!」とかだいぶイカレ女だ。そのうちに「お迎えの時間だわ。」などと言い立ち去る。女子高生たちは悲鳴を上げながら車に乗り逃亡する。だが行方に立ちふさがるイカレ女の車が。何とかすり抜けるも後を追いかけてくる。女子高生たちはパパの遺灰やら工具やら、ジェイミーは自分のウンコを投げつける。その匂いと恐怖で嘔吐するステファニー。もうめちゃくちゃだ!だが女に捕まり一人は歯を抜かれて、股間にドライバーを突っ込まれる。その上ステファニーが連れ去られる。4人は女の車を追跡するが、停車した車の中にはステファニーも女もいない。その代わり見知らぬ一家の惨殺死体があった。彼女たちはステファニーを無事助けだすことが出来るのか?!十代の娘と母親の関係を浮き彫りにしている作品。

ルル・オン・ザ・ブリッジ(75点)


ポール・オースターの初監督作品。「スモーク」などと同様、脚本も勿論オースターである。デビッド・リンチの「マルホランド・ドライブ」(2001年)に似ており、リンチが本作にインスパイアされて撮ったものらしい。サックス奏者のイジー(ハーベイ・カイテル)はNYのジャズクラブでいつものように演奏をしていて突然乱入してきた男に撃たれてしまう。肺を撃たれたためにイジーは二度とサックスを吹けなくなってしまう。失意のどん底にさまようイジーは夜の路上で見知らぬ死体を発見するのだが、そばにあった鞄の仲に電話番号のメモ書きと不思議な光る石を見つける。イジーはとっさにそれを持ち帰ってしまう。イジーはメモ書きの電話番号にかけてみると女優志望のセリア(ミラ・ソルヴィーノ)が出る。2人は石の不思議な力に引き寄せられて深く愛し合うようになる。その頃セリアにリメイク映画<パンドラの箱>のヒロイン役に抜擢されたという連絡が入り、彼女はダブリンに行く。一方イジーは石の行方を追う謎の一味に拉致監禁されてしまう。一味のボス、ヴァン・ホーン博士(ウィレム・デフォー)はイジーの恋人セリアの行方を追う。音信普通となってしまったイジーのことが心配でセリアはダブリンの川に石を捨ててしまうのだが、ホーン博士の一味に追跡される。追い詰められたセリアは橋の上から身を投げてしまうのだった。セリアの死を知ったイジーはセリアと出会わなければセリアが死ぬことはなかったのにと深い後悔の念に苛まれる・・・・・と救急車で搬送される途中のイジー。イジーはジャズクラブの銃撃に遭ったばかりだったのである。良かった!今までのことは全部、夢・・・セリアとは出会っていないし彼女は死んではいない。・・・・そう了解したイジーは搬送中に亡くなってしまう。救急車のサイレンの音が止められる。その車が横切るのを不安そうに見やるセリアの姿があった。不思議な話である。愛する人が死ぬくらいなら自分が死んだほうがいい!そう思うのが真実の愛であろう!中盤に石をめぐっての追いかけごっこがあったりして中だるみするが、ラストでハッ!とさせて心の残る映画であった。
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