女王ファナ(50点)


もっと面白い政治的駆け引きや権謀術数が描かれている映画かと思ったら、何のことはない!狂女の話だった。ファナという女王が本当に映画のままの女性であるなら相当のアホである。もっと彼女の裏側を描いて欲しかった。監督はビセンテ・アランダ。年をとって誰だか判別のつかなかったジュリアーノ・ジェンマが出演していた。カスティーリャの女王イザベルとアラゴンの王フェルナンドが結婚することによってスペイン王国が成立。1479年11月6日に王女ファナは誕生する。1492年、グラナダが陥落しスペインの統一が実現!1496年にファナはハプスブルグ家マクシミリアン1世の嫡男フィリペと結婚する。16歳のファナ(ピラール・ロペス・デ・アジャラは映画初出演。スペイン美人)は18歳のフィリペ美麗公(フィリペは金髪碧眼だというのにダニエレ・リオッティはラテン・ラバーとも言うべき野性味のあるハンサム)に一目惚れしてしまう。美男でちやほやされて育ったフィリペはファナにすぐ飽きて女官に手をつける。ファナはシーツの香りで浮気相手を見つける。嫉妬に狂ったファナはその女官の髪をハサミで無残に切り落とすのだった。臨月でも出産後あまり日にちが経っていないのにも関わらず、フィリペにSEXを強要するファナ。女官もブスばかり集めて、狩りから3時間でも帰ってこないと浮気をしているのでは?と疑う始末。(これはフィリペでなくてもたまらん!!)母イザベルが死にファナはカスティーリアの王位継承権をついでカスティーリア女王となる。(こんな治世者はいらん!)1506年カスティーリャ議会はファナの精神が不安定なのを理由に父君のフェルナンドを摂政にする。ムーア人のベアトリスを愛人にしていたフィリペは彼女を女官として王宮に入れるが、ファナの知るところとなる。(夫に嫉妬させようと部下を部屋に呼んだり、ファナの言動にほとほと神経が参っているフィリペ)フィリペはド・ヴェイル伯爵(ジュリアーノ・ジェンマ)と共謀してファナを幽閉することを議会にかける。一旦可決されるが、ファナは民衆を味方につけて何とか回避するのだが、フィリペが昏倒してしまう。(ファナに味方するものの毒殺説もある)ファナは必死でフィリペを看病するが、その年の9月フィリペは28歳の若さで急逝してしまう。深い悲しみにファナは夫の棺を運びながら3年間もスペイン中をさ迷うのだった。(プラド美術館に棺とさまようファナの絵がある)毎日、腐敗してゆくフィリペの遺体を抱きしめたりさすっていたという。1509年にファナはトルデシーリャスに幽閉されるのだった。サンタ・クララ修道院にはフィリペの遺体が安置されており、時々そこに通っていたという。そして74歳で無くなるまで46年間も幽閉生活は続いた。フィリペとの間には多くの子をもうけたが、長男カールは神聖ローマ帝国の皇帝に、次男も又兄をついで皇帝となっている。
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