靴に恋して(50点)

PiedrasPiedras
(2004/06/14)
不明

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脚本・監督ラモン・サラサールのスペイン映画である。シャルル・ジョルダンやグッチ、プラダ、シャネルなど300足の靴が出てくると聞いて楽しみに見たのだが肩透かしを食わされてしまった気分である。確かにクローゼットにしまわれた大量の靴(イメルダか!)は出てくるが、その素敵な靴にまつわるお話ではないのだ。5人の境遇も資質も違う女が出てくるが、大味な映画であった。スニーカーを履き毎日チワワのアルピノとお散歩しているアニータ(モニカ・セルベラ)は知的障害者。空を飛ぶ旅客機が大好きで絵を描くのが得意である。その母親で娼婦館を経営するアデラ(アントニア・サン・ファン)は偏平足の女。高級マンションに住んではいるがスクーターで娼婦館まで通う。夜は自宅にいないのでアニータの世話を看護学生のホアキンに頼んでいる。娘を外に出したがらないアデラと違ってホアキンはアニータを様々な場所へ連れていってやりたいと思っていた。そんな優しいホアキンに恋心を抱くアニータ。その昔、小説家になるのが夢だったアデラだが障害者の娘を養育するために、仕事に精を出している。このところレオナルドという紳士が店にやってきてアデラをデートに誘うのだが。小さな靴を買う女、イザベル(アンヘラ・モリーナ)は高級官僚の妻だが夫に省みられこともなく孤独だった。それを紛らわすためにショッピングに行っては、万引きをしたりサイズの小さな靴を買いあさっていた。テレビのパーソナリティのイザベルとは大の親友で悩みを聞いてもらっている。高級靴店員のレイレ(ナイワ・ニムリ)は靴デザイナーになるのが夢だったのだが、同棲をしている彼氏クンとの仲もギクシャクしており店の靴を盗んではクラブのお立ち台で踊っている。タクシードライバーのマリカルメン(ヴィッキー・ペニャ)は夫に死に別れてからは夫のタクシーを引き継ぎ、夫が先妻との間に作った3人の子供を養っている。(レイレもその一人だが彼女は独立していた)外反母趾なのでいつもバブーシュを履いてタクシーを運転しており、もうかれこれ10年間働きづめである。長女のダニエラがヤク中になっており頭が痛い。原題の<Piedras>とはスペイン語で<石>だそうだが、石は砂利にも砂にもなり変幻自在。頑なな心も又柔軟に発想を転換すればもっと生き易いということか?テーマは<女性力>らしいが同じスペイン映画の「ボルベール帰郷」とは月とスッポンである。
靴に恋して靴に恋して
(2005/05/25)
アントニア・サン・ファン

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