マーゴット・ウェディング(20点)
![]() | マーゴット・ウェディング (2008/07/04) ニコール・キッドマンジェニファー・ジェイソン・リー 商品詳細を見る |
「イカとクジラ」のノア・バームバック監督らしい映画である。この映画に出てくる人間に愛すべきキャラクターは一人もいない。見終わった後は不快感のみが残る。自虐的を超えて他虐的な作品!作家のマーゴット(ニコール・キッドマンはこういった嫌な役柄がとても似合う)は息子のクロード(ゼイン・パイス)を伴って、妹ポーリン(ジェニファ・ジェイソン・リーもまた見ていて腹の立つキャラを演じるのがうまい)の結婚式に出席するために数年ぶりに実家に帰ってくる。ポーリンの夫になるマルコム(ジャック・ブラック)は自意識過剰で見た目も悪く、売れない画家と聞きマーゴットは嫌悪感を抱く。久しぶりに再会したポーリンは妊娠しており、「愛の真実」という著書を出しているラブ・カップル・セミナーでマルコムと知り合ったという。過去にもカルト宗教にはまったポーリンを知っているだけにマーゴットは不安でならない。マーゴット自身も夫と離婚を考えており、神経症の彼女は向精神薬依存症にかかっていた。まあ平たく言えば似たもの姉妹なのである。この家族、食事中にもロクな話をしない。マーゴットは不安になると息子のマルコムが傷つくようなことを平気で言うのだ。親子・兄弟・姉妹というものは時として近親憎悪を抱きやすいものであるが、この一家はその範疇を越えている。そんな親に養育されているせいかここに出てくる子供たちもまともではないし隣人でさえとても嫌な奴だ。不愉快な映画である。
ビッグ・トラブル(40点)
英国=カナダ合作映画。「less」のジャン・バティスト・アンドレア監督。小さな二転三転がありそれほど斬新でもない進行をする。チャーリー・ウッド(デヴィッド・シュワイマー)は作家志望だが、何時まで経っても売れずFBI捜査官の妻ペネロペに養ってもらっている。妻はお金では人は幸福にはなれないとチャーリーをいつも支えてくれているのだが、チャーリーはお金が全てだと思っていた。それでコールセンターに働きに出るのだが、初日から失敗してしまいクビになる。コールセンターで知り合ったガス(サイモン・ペッグ)が一緒に一儲けしようと持ちかける。エロ牧師のスモールズを脅迫して10万ドルせしめようというのだ。儲けは折半することに話は決まるがガスの元恋人でティーン・エイジャーのジョージーが盗み聞きをしていて話に加わるのだった。ジョージーが脅迫電話をかけて、アリバイ工作もバッチリ!だったはずだった。ガスが牧師の家に金を受け取りに行くと見知らぬ男に脅される。何とか頭を殴打して逃走するが、心配したチャーリーが牧師の家に行く。すると牧師と思われる男が死んでおり、驚いたチャーリーは死体を下水溝へ放り込む。ガスと二人で床の流血をふき取っていると警察がやってきて牧師が車の中で死んでいると言う。牧師が撮影したと思われるスナッフビデオや牧師を殺害したという牧師の妻。妻は200万ドルの現金をどこへやったのかと銃をつきつける。次々と増える死体!チャーリーの語るウンチク以外面白いものはない!!!あまりにも細かなドンデン返しが嫌になる。
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